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【兎虎SS】ほんのささやかなプレセント

今日は、虎徹のナカの人誕生日ということで、この際虎徹も誕生日にしちゃえ!! ってことで、勝手に虎誕SSを書いてみましたwww
実際に虎徹の誕生日が別の場所で決められて公式化しちゃうパターンもあるかも知れないですが;;;
兎虎SSだけど、オールキャラですw
間に合ってよかった!

でも、hrtさんのブログに【兎年の方】ってあってなんだか笑えました(笑)
じゃあ、バニーちゃんのナカの人が【寅年の方】だったらもっと面白いのに!! と思って調べてみたけど、そうはうまくいかずにねずみ年でした;;;

ってことで、もう一度hrtさんお誕生日おめでとうございます!!
年男か〜。




【ほんのささやかなプレゼント】



「じゃあ、虎徹さん行きますよ」
「え、あ……おォ。もうそんな時間になってたのか」
「虎徹さんは時間にルーズ過ぎるんですよ」
「俺は、おまえがきっちりしすぎてるんだと思うぞ? バニーちゃんよ」
「トレーニングに精を出すのは構わないですが、時計も少しは気にかけてくださいね。それに、無理なトレーニングは躰を痛めるだけですよ。虎徹さんは極端すぎるから……」
「はいよ〜っと。シャワー浴びる時間残ってるか?」
「汗臭いあなたを連れ立つこっちも辛いですから、急いでくださいね」
「おいおい、バニーちゃん。人を【おじさん】扱いしてもらっちゃ困るぞ!」
「おじさんじゃないですか」
「わっ、即答! よし、このままいくぞ、バニー」
「ちょっとあなた、人の話聞いてます? 僕の車で移動なんですから」
「おじさんをバカにしたらどうなるのか、思い知らせてやるんだよっ!」
「はいはい、もう無駄口叩いてないで、早くしてください。本当に時間が無くなってしまう……」

 と、ただ今絶好調でさまざまな分野で引っ張りだこのヒーローコンビが、夫婦の痴話げんかみたいな会話を繰り広げながらトレーニングルームを去っていく姿を、他のヒーローたちがげんなりと見送っていたことを、二人は……いや、虎徹は気付かなかっただろう。
 こんな風に皆でトレーニングをしていても、二人が途中で抜け出すのは一度や二度の話ではなく、はっきり言ってほぼ毎回だ。
 それほどまでに、今の二人は多忙極まりない生活を送っている。
 そして、決まってバーナビーが正確な時間の管理をしているのだ。
 これが虎徹一人だったら、とっくにスケジュールを放棄していただろう。
 そもそも、虎徹一人だったら、こんな多忙にはならなかっただろうが。
「何だか、バーナビーはスッカリ虎徹のマネージャーみたいになってるよな」
「ホントですよね。始めのころ、バーナビーさん虎徹さんに『お節介はやめてください』って良く言ってましたよね。今じゃまったくの逆ですよ」
 二人の後姿を見届け、アントニオが肩を竦めながら口にすれば、イワンが賛同するように言葉を続ける。
「でも、今のバーナビーさんすごく楽しそう」
「二人を見ていると、羨ましくなってくるよ。力を合わせることがどれだけ素晴らしいことか……」
「うふふ。ハンサムの20年間閉ざされ続けた心を、初めて開いたのがタイガーだったんだもの。それだけハンサムはタイガーのことを信頼してるのよ」
 ホァン、キース、ネイサンも二人の去った姿を名残惜しく見つめながら、それぞれに二人のことを語る。
 が、約一名と言えば……。
「ふん、なにがそんなに珍しいのよ。二人はコンビなんだから当たり前じゃない」
 随分とつまらなそうに愚痴をこぼしながら、そちらを見ようともしないのは、まァいつものことである。
 それをいつも宥めるのは、【女子組】のお姉さんだけれど。
「まァでも、【今日のこと】はあなたが言いだしっぺでしょ?」
「えっと……まあ、そうだけど……」
 ふて腐れたかと思えば、途端に顔を真っ赤にして、わかりやすいカリーナの背後で、ネイサンは見守るように優しい笑みを浮かべる。
 そして、
「では、私たちもそろそろ出発しようじゃないか!」
「おぉ!!」
 キースのいつもの掛け声に、みんなが腕を上げて声を合わせるのだった。


 一方。


 結局軽くシャワーを浴び、濡れた髪の毛のまま出てきた虎徹を助手席に乗せ、バーナビーは取材が入っている某所へと向かっていた。
 普段はロイズもともに行動し、アポロンメディアのリムジンで移動することが多いのだか、こうしてバーナビーの車で移動することもしばしだ。
 そんなときは、大抵バーナビーがロイズにこっそりと申し出ているということを、虎徹はおそらく知らないだろう。
 バーナビーも、たまには虎徹と二人きりになりたい時があるのだ。
 車の中は、格好の二人きりスポットである。
 虎徹の話は、くだらないことが多いけれど、楽しい。
 今まで、虎徹の戯言など聞こうとも思わなかったけれど、今は好きな時間の一つである。
 もちろん、【二人きり】でデキることも……。

 しばらく車を走らせ、バーナビーは車を停めた。
「ん? 今日はこんなところで取材を受けるのか?」
「えぇ、今日は二人で食事をしているところを撮影しながらの取材なんです」
 バーナビーが停まった場所は、レストランの駐車場だった。
 ふ〜ん、と返事をしながら、シートベルトを外し虎徹はさっそく外に出ようとドアに腕を伸ばす。
 が。
 突然その腕を掴まれたかと思えば、目の前を大きな影で遮られ、虎徹は一瞬何が起きたのかわからなかった。
 覆いかぶさってきたのは、もちろんバーナビー。
 重なり合う、唇。
「っ……」
 チュッと小さく音を立てて吸い付けば、虎徹の躰がヒクリと跳ね上がる。
 警戒してるのか、固く閉ざされた唇を何度も何度も食めば、漸う観念した虎徹の唇が薄く開いて……。
 二人はほんの少しだけ、獰猛に舌先を絡め合わせ、互いを貪った。
「んっ……」
 本当に、たぶん、10秒や、15秒程度の接吻け。
 名残惜しかったけれどバーナビーから唇を離せば、舌先を小さく覗かせたままの虎徹の表情が余りに淫猥で、バーナビーの劣情を煽りまくる。
 けれど、今日は我慢である。
 だって……。
「っ……いきなり、なんだよ……こんなとこで……誰かに見つかっちまったら、どうすんだ……」
 つい5秒ほど前まで、あんなに艶っぽい表情を浮かべていたのに、一瞬で不満顔になってしまった虎徹に苦笑いを浮かべながら、バーナビーは誤魔化すように肩を竦めてみせる。
「いえ……今日はきっと【帰れない】でしょうし、あなたを独り占めにすることはできなそうなので……せめてこのくらいはしておこうかと……」
「はァ? 言ってる意味がわかんねェぞ、バニーちゃんよ。おじさんにもわかるように、ちゃんと説明してくれます?」
「まァ、僕について来ればわかりますよ」
 頭の中にクエスチョンマークをいっぱい浮かべている虎徹に笑みを浮かべながら、バーナビーは車を降り虎徹をエスコートする。
「ますますわからん」
 全然わかっていない虎徹が、しっかり付いて来ていることを横目で確認。


 あなたの喜ぶ顔が見たいから、今日は【皆】に虎徹さんを譲るけれど、家に帰ったら覚悟していてくださいね。
 準備はすべて、整えてきたんですから……。
 僕からのプレゼントは、僕の時間をすべて、あなたに捧げる事ですから───


「しかし、ここのレストラン、電気点いてねェんじゃねェか? ちゃんとやってんのかよ……」
「まァ、ついてきてください」
 窓から光が漏れてこない店内に、心底不信がっている虎徹を導きながら、バーナビーはゆっくりと扉を開き、
「さァ、どうぞ」
 と、虎徹を先に店内へと進めた。
 やはり光が射してこない店内に首を傾げながら、ゆっくりと店内に入っていった虎徹の顔が、驚きの表情に変わったのは次の瞬間だった。

 突然眩しい光に包まれた店内から一斉に聞こえてきたのは、鳴り響くクラッカーの音と、みんなの掛け声。



「ハッピーバースデイ!! ワイルドタイガー!!!」



 そう。
 あなたの驚く顔を、喜ぶ顔を、泣き出しそうな顔を見たかったから、僕は今日だけみんなにあなたを譲ったんですよ、虎徹さん───



「皆で、こっそりと何ってんだよ、手の込んだことしやがって……こんちくしょう……ありがとうな、みんな!!」



「そして、本当にありがとな、バーナビー……」



*終*





いつも、虎徹に「僕の時間を無駄にした」と言っていたバーナビーの心の変化を表してみましw
た最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!


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