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7/31 新刊 【兎虎←空小説】 愛のコトバ R18

7/31 虎徹受オンリー「みんなのおじさん」の新刊情報です。

【愛のコトバ】兎×虎←空小説 A5/P42/オフ/¥400

*表紙*
ainokotoba.jpg


▼サンプル

【愛のコトバ】冒頭より



『バニーちゃん、バニーちゃ~ん。今何してんの~?』
「……眠ろうとしていたところですよ……おじさんこそ、こんな時間に酔っ払いモードで電話なんて掛けてきて、一体何を考えているんですか……」
『むォっ。俺はいつだって、バニーたんのことばかり考えてるぞ』
「はいはい。それはどうも。で、僕にどうしろと?」
『あァ~~~、一緒に飲もうぜ、バニーちゃん♪ 寝るのなんて、まだまだ早いだろォ?』


 もうそろそろ、午前零時を回ろうかというころ。
 今日は出動があり、結構大掛かりな内容で、ハンドレッドパワーはもちろんのこと、体力をフル稼働させたので、明日に備えてもう眠ろうと考えていた。
その最中での、非常識な着信。
 着信画面を見て、あァ、酔っ払いが掛けてきた。と一人盛大なため息を吐いてみせ、出ようか出まいかしばし携帯と睨めっこして悩んでみた。
 もちろん、無視してしまいたい気持ちが最大級であるが、着信がなってしまった以上、出てやらないとこの後何回掛けてくるかわかったもんじゃない。
 ここで電源オフにするのも、大人気なくて気が引ける。
 今までにも何度か、虎徹がこうして酔っ払いながら着信を入れてきたことがある。
 基本的にはアルコールに弱いワケでもなく、大人の飲み方が出来る人なので、【酔っ払い】になることは極稀れなのだが、時折ムチャな飲み方をするときは、たいてい【何か】があったときのようで。
 大方、愛する娘の楓と、何かあったのだろう。
 すると高校時代からの旧友、アントニオと行きつけの飲み屋へ行き、娘への思いを散々ブチ撒けている間に、こうして酔っ払いが形成されるようだ。
 こうして酔っぱらうと、何故か虎徹はこうして迷惑省みずにバーナビーを呼び出そうとするから、腹立たしいにもほどがある。
 これから眠ろうって時に、本当に迷惑甚だしい話だ。
 バーナビーは『僕、行きませんからね』ときっぱり断ってやろうと思い、口に出そうとしたその時だった。
『ワイルド君、大丈夫かい? それじゃあバーナビー君、ワケがわからないと思うのだが……』
「―――っ!!」
 携帯越しに聞こえてきた第三者の声に、バーナビーの心臓がどくんと大きく跳ね上がった。
 聞こえてきた声が、明らかにアントニオのモノではなかったからだ。
「スカイハイさん……」
 好青年そのもの、携帯越しでだって爽やかさが十二分に伝わってくる声。
 それは、キースの声だった。
『大丈夫なの~。バニーたんはあー見えて、俺のこと何でもわかってくれるんだぜ?』
「は?」
 意味不明な虎徹のお間抜け発言に、思わず頓狂な声を出してしまったが、続けられるキースの声が現実へ引き戻し、バーナビーの胸の辺りを大きくざわつかせる。
『私の知らない間に、いつの間にかこんなに仲良くなっていたんだね、ワイルド君とバーナビー君は……素晴らしいよ! 羨ましいくらいだ……私の入り込むスキなんて、もうなさそうだね』
「っ……!」
『ぁあ~? 大体おまえ、入り込むつもりなんて元からねェだろォ〜?』
『ハハハッ。君はいつだって、そうやってはぐらかすんだ……ホント、ワイルド君には敵わないよ』

(何だ、この会話は……)

 頭の中が、混乱する。
 まるで二人の間で、何かあったような口振りだ。
 少なくとも、キースには虎徹に対する何かしらの感情が、携帯越しからでも読みとることができる。
 キースの言うとおり、虎徹がそれをはぐらかしている……。
 今まで二人を見てきて、そんな素振りは一切見せてこなかった。
 虎徹がいつも一緒にいたのはアントニオで、キースと虎徹に接点など、何一つ感じられなかったハズなのに……。
「おじさん……スカイハイさんと、一緒なんですね……」
 自然と、バーナビーの声が低く棘のある言い回しになる。
 はっきりいって、おもしろくない……。
 そんなバーナビーの心情を知ってか知らずか、酔っ払いのおじさんは呑気に説明などする始末。
『今日な~、楓を怒らせちまって、『おとうさんの嘘つき!』って、思いきり言われちまってな……なんか妙に寂しくなっちまって、ロックバイソン誘ってみたんだが、あいつ用事があるとかで断りやがって……どうしようかって考えてたときな、久しぶりにスカイハイでも誘ってみようかと思ってな……』
「…………」
『君から電話もらった時は、本当に嬉しかったよ! ありがとう、そして』
『はーい、その続きは今なしな。周りにバレたら、人が寄って来るじゃねェか。おまえ、自分の人気わかってる?』
『すまない。今度からは気を付けるよ』
「…………」
 バーナビーに電話を掛けてきていることを忘れているかのように、二人は二人の雰囲気を楽しんでいようで。
 ひどく苛立ちがこみ上げた。
 もし虎徹が、わかっていてこんなことをしているのなら、最悪である。

(人の気持ち知っておいて、なんでこんなことするんだ……)

 苛立ちのメーターが振り切れそうなくらい、沸々と煮え返らない思いがこみ上げる。

(大体、なんで寂しくて誰かに逢いたいって思った時、僕を真っ先に呼ばないんだ……)

 そのことが、更にバーナビーを苛立たせるのだ。
 別に、虎徹がプライベートで誰とコンタクトをとろうと、バーナビーが咎める権利はないし、縛り付けようとも思わない。
 それはもちろん個人の自由だし、虎徹には自由でいる方が似合っていると思うから、バーナビーなりの無言の妥協だったりするワケで。
 けれど、それは時と場合による。
 今日のこれは、はっきり言って最悪だ。
 常日頃、アントニオと悪友のように親しくしている姿を観るだけでも、正直バーナビーは至極つまらない気持ちがこみ上げる。
 にもかかわらず、今のこの状況にバーナビーが納得いくワケがなかった。
 何故、自分ではなくキースなのだ……。
 今の自分の考えが思い過ごしであれば、肩をなで下ろすことができる。けれどバーナビーは、虎徹に対してヤケに鋭い勘が働くのだ。
 ウロボロスに両親を殺され、犯人を見つけ出し、復讐する事だけを考えて二十年間生きてきたバーナビーにとって、他人に感情を抱くことはこれが初めての経験で。
 その相手が男であり、一回りも歳が離れたおじさんなのだから、最初の内は戸惑い、自分自身なかなか受け入れることができなかった。
けれど……。
 ある拍子に思わず気持ちを口走ってしまったバーナビーに、「実は俺も……」と虎徹も本心を吐露し受け入れてくれたから、バーナビーは迷いを振り切ることができたのだ。
実際に、二人がカラダの関係を持つようになったのは、それから二ヶ月後。
 二人は密かに、そして大切に、大切に、関係を育ててきた。
 だからこそ、互いの想いは深いところで結ばれていると思っていた。
 それなのに……。
『……おじさん、今どこですか?』
 無意識に近い状態で、問いかけていた。
 今すぐ、連れて帰らなければと思ったのだ。

 キースは、すごく危険な気がする……。

『おォ、バニーちゃん来てくれるのか! 今○○にいるから、早く来いよ!』
「……いつもとお店が違うんですね……」
『んぉ? 言われてみれば、たしかにそうだな』
 バーナビーに言われて、初めて気付いたらしい天然っぷりを発揮する虎徹に、怒りのボルテージはマックスだ。
 まるで、二人の秘密を見せつけられている錯覚に陥った。
『バーナビー君、早く来て一緒に飲もう!』
 キースの言葉は、もう耳に入ってこない。
「おじさん。今すぐそちらに向かいますから、そこを動かないでください」
『おーぅ。待ってるぜ、マニハニ~』

 迷子の子供を捕獲しにいくような口振りにも、まるで気にせず能天気に返事をしている虎徹に、
(ったく……少しは自分の危機感を感じてくださいよ!)
 と、やり場のない憤りを胸中ブチ撒け、バーナビーは携帯を切ると、早速準備を済ませて夜遅い街へと足早に出掛けいったのだった。



 早く、二人を二人だけの空間から切り離したくて……。











 虎徹の言っていたバーは、バーナビーが聞いたことのない店の名前だったので、ネットで検索を掛けて場所を割り出し、タクシーを捕まえて移動。
 店の名を聞いたことがなかったのは、バーナビーの生活範囲外の場所だったからだ。
 シュテルンビルド街は3層に渡る広範囲の街だ。
 例えヒーローをしていて様々な場所に向かうことがあっても、すべてを把握することは困難だ。
 その場所は、バーナビーと虎徹がそれぞれ居住するマンションがあり、アポロンメディアがある層とは、違う層だった。
 おそらくは、キースが生活基盤にしている層なのだろう。
 ワザワザこんなところまで出向いてあげるなんて、虎徹はキースに対して随分と待遇が良いようだ。
 そんなところも、いちいち癇に障る。
 互いのプライベートは自由だ。
 縛り付けたくはない。
 そう思いたいから、本当は他の人と逢っていても、電話なんてして欲しくないのだ。
 黙り通してほしかった。
 バーナビーは、それが一番虎徹に対して訴えたいことだったのだ。
 こんな風に、嫉妬に駆られたような考えを、持ちたくはなかったから……。

(あなたは、どうしていつも僕の気持ちをわかってくれないんですか……)

 バーナビーは膝の上で握り拳を作り、こみ上げる気持ちを懸命に押さえつけた。
 どうして、こんなにあの人のことが気になるようになってしまったんだろう……。
 良いことも、ワルいことも、カッコイイことも情けないことも……あの人が何かをする度に目を向けてしまい、そして気になって仕方がなくなる。
 ヒーローとしての人気はいまいちだけれど、ひとりの人間として、虎徹に関わった人達が彼に惹かれていく姿を見てきて、更に虎徹に対して興味が沸いていった。
 この人のことがもっと知りたい。
 そう心の片隅で思ってしまった自分に愕然として、自分には他のことを考えている暇はないと、何度も何度も言い聞かせたけれど。
 人は否定すればするほど、気になってしまうものだと、このとき痛感した。
 いつしかそれは、虎徹に対する【愛情】に変わっていた。

 好き。

 なのだ。
 虎徹のことが、どうしようもないほどに……。
 こんな感情を持つこと自体初めてのことなので、始めはすごく戸惑ったけれど……人に心を預けることがひどく心地よいことなのだと知り、その相手に心を預けられることが、こんなにも嬉しく心が温かくなれることなのだと知り、好きな人とカラダを繋げる行為が、こんなにも気持ちの良い行為になれるということを知った。
 虎徹は、バーナビーに新しい感情を次々と与えてくれる。虎徹といると、どんどん新しい自分が生まれてくる。
 バーナビーにとって、失ってはいけない存在だと……バーナビーは心から思えたから。
 だからバーナビーは、自分の気持ちを素直に受け入れられるようになったのだ。
 もちろんケンカはするけれど、あんなものはお互いのストレス発散だと思っている。
 虎徹だって、様々なツラい経験を持って生きている。
 ただ一人愛した人を病死で失い、面影を強く残す娘とは、離れて過ごさなければならない現実。
 少年期からネクストに目覚めたという虎徹は、徹底的な【仲間外れ】という虐めにあい、少年時代をずっと一人で過ごしてきたという。
 レジェンドと出逢い、少しずつ自分の考えをまっすぐと持つことでき、高校時代に生涯のワイフとアントニオに出逢い、自分の人生が変わったと、虎徹はバーナビーの家で飲んでいる時に話したことがあった。
 レジェンドのことになると、子供のように純粋な瞳を輝かせながら、自慢気に話ししていた時もある。
 その時だけは、虎徹が子供に戻る瞬間。
 この人は、きっと自分に嘘がつけないんだろうな、とバーナビーは感じた。
 だからこそ、バーナビーはどこか安心をしていたのだ。
 バーナビーに対する虎徹の気持ちに、嘘偽りはないのだと。
 それなのに。
 慌ててタクシーを走らせている今のこの状況は、一体なんなのだろう……。
 アントニオではない、他の男と飲んでいる虎徹。
裏切られたような気持ちがこみ上げてしまったのは、もしかしたらバーナビーの早とちりなのかもしれない。
 まだ、何もたしかめていない。二人を目にすらしていない。
 電話越しの二人に、勘ぐっただけの可能性もある。
 あるけれど、バーナビーのそれは確かな予感として……どうしても感じてしまうのだ。
 同じ想いだからこそ、通じてくるような……そんな感覚なのかもしれない。
 あんなあからさまなカリーナの気持ちにも気付いてやれない、虎徹はそんな鈍感なところがあるから、キースの何かしらの感情も、気付いていないのかもしれない。
 だから、あんな風に無防備に呼び出してしまうのか……。
 早く行って、たしかめたかった。





 そしてバーナビーは、最悪なシーンを目撃するのだった。





*続きは本文で・・・*
※pixivに違う場面のサンプルを上げています。

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