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8/26ザ★ヒーローショウ2新刊【兎虎/モブ虎】片想い Unrequited love R18

8/26(日)ザ★ヒーローショウ2の新刊情報です。

片想い Unrequited love
R18/2012.8.26/P100/178g/¥900

*表紙*
kataomoi_hyoshi.jpg
Illustration by ビビリ~様
※今回は、挿絵も2枚手掛けていただいてます!

*ストーリー*
1話~8話頃の初期の捏造で、虎徹がバーナビーに恋をし、片想いに苦しむお話です。
モブは一人のスポンサーですが、クリーンな関係の良いモブです!
でも、バニーを忘れたくて、虎徹はついにそのスポンサーと体を繋げる覚悟を……。
しかし、ホテルの部屋を出ていく姿を、取材を受けていたというバーナビーに見られてしまい、弱みを握られたことで、今度はバーナビーが虎徹を性の捌け口として体だけの関係を持つことに……。
※作中ヒドイバーナビーですが、最後兎虎ハッピーエンドです。



▽サンプル



 【3】



 偶然にも居合わせた爆弾魔が仕掛けたC9を、バーナビーと二人で処理した。
 初めてコンビらしく、二人の力を合わせて。
 長年の経験からか、もしくは持ち合わせた資質からか、虎徹の勘や洞察力は驚くほどに鋭い。
 そこにバーナビーの知識が加わったワケだが、何よりも咄嗟に思い浮かんだ最終手段を、バーナビーが察してくれたことが虎徹には至極嬉しく感じられたのだ。
 バーナビーの密着取材にコンビと言うだけで付き合わされ、始めは『また巻き込まれるのかよ』とかなりウンザリな気分だったが、ようやくコンビらしくなれてきたのかなと思ったら、なんとなくコンビで活躍するのも悪くはないかもしれないと思い始めてきて……。
 今までヒーローは、ライバル同士として手を取り合うということを一切してこなかった。
 タイガー&バーナビー(というコンビ名が、いつの間にかついていたけれど)が、その新たな第一歩になれるのなら……それはそれで面白いのかもしれないと、虎徹は思ったのだ。
 それが、虎徹の〝キッカケ〟だった。
 コンビヒーローとして、バディのことを知っておくのは必要なことだ。
 バーナビーのことを、自然と目で追う日々。
 ほんの些細なことでも、新たな発見があると嬉しくなってくる。
 相変わらず、売り言葉に買い言葉状態で、会話をすると気付けば言い争いになってしまうけれど、それもそれで虎徹は密かに戯れとして楽しむようになっていた。
 そんなことはもちろん、バーナビーに気付かれてはならないので、一切表情に出さぬよう気を付けているけれど。
 それでも我慢できずに含み笑いを浮かべたとき、
「なに人の顔を見てニヤついているんですか? 気味が悪いから止めてください」
 とツッ込まれ、慌てて「何でもねェよ」と表情を引き結んだほどだった。
 そして少しずつ見えてくる、バーナビーが背負っている〝何か〟。
 バーナビーは何か、心の底に〝闇〟を抱えているんじゃないかと感じたとき、虎徹に対して否定的な態度を取ってしまうのも、それがすべて原因しているのではないだろうかと思い始めたのだ。
 彼が必要以上に突っかかり、ツンケンした態度を取ってしまうのも、それがすべて原因しているのだろうと……。
 時々、その瞳に見える燻ぶる炎には、憎しみのようなものを感じることができる。
 一体何が、バーナビーをそんな風に追いつめているのか……虎徹には計り知れないけれど、でしゃばって『力になる』と言おうとは思わない。
 でもちょっとしたところで、そのことを忘れられるような存在になれれば、もっとコンビらしいコンビになれるのではないだろうかと……そんな風に虎徹は思うようになっていた。
 そんな風に、バーナビーのことを考えるようになっていた自分にすら、虎徹は気付いていなかったのだ。
 バーナビーと出逢って、たったの一、二ヶ月程度。
 虎徹はようやく、自分が取り返しのつかないところまで追いつめられていることに気付いてしまった。
 キッカケなど本当に些細なもので、あってないようなもの。

 俺は、後戻りが出来ないほどに、バーナビーのことが好きになってしまっていた。
 もう二度と、人を愛することなどないだろうと思っていたのに……。
 この先自分が愛する人は、娘の楓以外に現れることはないだろうと思っていたのに……。
 この歳になって、こんな風に胸をきつく締め付けられるような【恋】をするだなんて、思いもしなかった―――

 恋?
(笑える、マジに……この俺が? 何が恋だよ……)
 よりによって、十以上も離れた同僚の後輩、しかも男の自分が男を好きになってしまうだなんて……。
 けれど、
(ごめんな、バニーちゃん。俺、本気におまえのことを好きになっちまったみてェなんだ……)
 一生叶うことのない恋。
 一生叶えるべきではない恋。
 なんで好きになってしまったのかなんて、答えられようがない。
 だって、何故好きになってしまったかだなんて、自分にだってわからないのだから……。
 勝手に気になる存在になって、心の中に居座り、忘れられない存在になってしまった。
 自覚したとき真っ先に浮かんだ顔は、亡き妻友恵と、愛しい愛娘楓の顔だった。
 ひどい罪悪感がこみ上げた。
 なんだか、彼女らを裏切ってしまっているような気がして。
 けれど、すまないと強く思う気持ちは、否が応でも毎日顔を合わせてしまうバーナビーに、悲しくも打ち勝つことが出来ない己の弱さが、恨めしくさえ思えた。
 一番身近な感情に、強く感情を残してしまうだなんて……。
 まさか、
(自分がホモの道に足を突っ込んでしまうだなんて、夢にも思わなかった……)
 いや……実際に思わなかったワケではない。
 カラダを差し出すべきか悩んだ相手はいる。
 けれど、感情まで持って行かれるだなんて、想像できるハズがないではないか―――



   *



「―――っ!! ハァ……ハァ」
 虎徹は、激しく息を切らしながら、慌てて飛び起きた。
「ハァ、ハァ……」
 思わず周囲を見渡す。
 いつもと何も代わり映えのない、殺風景な自分のうちのロフトの風景。
 なのに、まるで自分の部屋ではないような錯覚に陥る。
 嫌な汗が全身から吹き出て、タンクトップとボクサーパンツがびしょ濡れだ。
 もう一度、辺りを一周見渡す。
 いるはずのない男が本当にいないか、確認をするために。
 もちろん、いるはずがない。
 自分のベッドに、バーナビーなんて……。
「……まただ……」
 また、見てしまった。
 バーナビーの夢を……。
 いや……ただバーナビーが夢に出てくるだけなら、かわいげのある夢だ。むしろ、バーナビーと共にタイガー&バーナビーで大活躍する夢が見たいくらいである。
 でも残念なことに、そんな夢溢れる夢ではない。
 最近虎徹は、今のようなあり得ない夢に、何度も何度も悩まされていた。

『センパイ……』

 バーナビーと、ベッドを共にする夢を―――
 普段の、毛嫌いするように言い捨てられる、『おじさん』ではなく、極上に甘い声で耳元に囁かれる『センパイ』。
 それだけで、夢の中の虎徹は悔しいくらいに感じてしまい、足腰がたたなくなってしまう。
 夢の中でも、『虎徹』と呼んでくれないバーナビーがやけにリアルで、少し空しくも感じるけれど……。
 バーナビーがキスをしてくれるだけで、虎徹の胸はこれでもかってくらいの早鐘を打ち鳴らし、息苦しくなる。
 バーナビーが……キスを、してくれるのだ。
ムカつくことに自分よりも少し身長の高いバーナビーに腰を抱き寄せられれば、バーナビーを少し見上げる格好になってしまうのが恥ずかしい。
 啄むような甘い接吻けと、互いに貪るような激しい接吻け。
 そして……、
『ぅっ……ふっ、んっ!』
『センパイ……キモチ良いんですか?』
『んっ、ぁっ……ば、に……っ!』
『僕も、キモチが良いです……』
 互いに全裸となり、言葉に出来ずに、コクコクと頷く虎徹のペニスと自分のソレをいっしょくたに握りしめ、擦りたてるバーナビー。
『ふっ、ぁっ……ばに、イク……っ!』
『虎徹さん、僕も……っ!』
 こうしていつも、絶頂と共に飛び起きている虎徹である。
 夢の二人は、決定的なことをしているワケではない。互いの性器を擦り上げる程度だ。
 もちろんゲイでもない虎徹にとって、簡単にアナルセックスを思い浮かべることができるワケではない。
 それでも、キスをして互いに快楽を共有しあうその行為は、セックスとなんら変わりはない行為だ。
 身じろげば、くちゃりと濡れた下着に毎回絶望する。
 血気盛んな十代じゃあるまいのに、四十近くにもなって夢精など、本気にあり得ない。
「クソッ!! しっかりしろよ、鏑木虎徹!!」
 残滓で汚れたパンツを朝から洗う姿ほど、虚しく情けないことはない。
 虎徹は乱暴に下着を脱ぎ捨てると、ゴミ箱に叩きつけるように放り込んだ。
 朝の生理現象とは言え、射精に満足しくたりとこうべを垂れている自分の性器がねちょりと濡れていて、見ているだけで情けなくなってくる。
 あんな夢を見る度に、バーナビーにひどく申し訳ない気持ちがこみ上げる。
 さすがに、自慰の対象にはなっていないけれど……というよりも、バーナビーのことをそういった意味で感情を抱いてしまったのだと気付いて以来、自慰をしていない。
 自分が、どんな風になってしまうか、怖いから……。
 こんな卑猥な夢を見て、欲求を勝手に吐き出しているのだから、勝手にカラダは軽くなってくれている。
 もちろん、心のもやもやが晴れるワケではないけれど……。
 虎徹は、最近考えることがある。
 もしも……万が一バーナビーとセックスをしたら、自分は一体〝どっち〟を求めているのだろうかと……。
 カラダを重ね、触れ合い、愛撫をするだけでも十分セックスだと思うけれど、やはり行き着くところは繋がることだ。
 考えてみるけれど……やはり想像ができない。
 自分がバーナビーを抱く姿も、自分がバーナビーに抱かれる姿も……。
 ただ、自分が見る夢は、何故かいつもバーナビーのリードで追いつめられているシーンばかりだ。
 キスにしても、愛撫にしても、バーナビーが虎徹を絶頂に導く夢ばかりである。
 それはつまり、自分がそうなることを求めているということなのだろうかと……虎徹は考えてしまうのだ。
 いわゆる、〝ネコ〟と呼ばれる受け身の立場を……。
 バーナビーが、虎徹の尻のアナを使って感じるだなんて、絶対にあり得ない。あるワケがない。
 触れることすら、病原菌の如く言い捨てられるのがオチだ。
 そもそも、あの尻の穴にペニスを挿入する行為があり得ないだろう……。
 けれど……。
 虎徹が〝あの人〟にカラダを捧げるべきかと悩み、覚悟を決めようとしたあのとき、虎徹の〝覚悟〟は明らかに〝受け身″だった。
 性接待という現状も思わせるのかもしれないが、虎徹の中でもしあの人とカラダを繋げるのだとしたらと考えたとき、浮かんだ姿は自然とあの人に抱かれる自分の姿だったのだ。
 あの人に足を開き、あの人を受け入れ、あの人に揺さぶられる姿を思い浮かべたとき、もの凄く恥ずかしくなっていたたまれなくなった。
 それをバーナビーに変換したら……。
「っ……」
 そう考えて、虎徹は首を左右に大きく振った。
 考えてはいけない。絶対に。考えたら、自分はきっと本当の意味で後戻りできなくなってしまう。
 ひくんと頭を擡げ始めたソレにひどく焦り、虎徹はブンブンと更に激しく頭を左右に振った。
「考えんな、バカ虎徹っ! あり得ねェだろっ」
 バーナビーの上から目線で向かっ腹が立つ姿でも考えろ……。
 そう必死に自分に言い聞かせるのに、脳裏に思い浮かぶのはヒーロースーツのマスクを外した瞬間のバーナビーや、トレーニングセンターで汗を流すバーナビーの姿、シャワーを浴びる後ろ姿に、自分をお姫様抱っこするバーナビーの姿……。
 何故、こんな恋する乙女みたいなイタイ妄想しか頭に思い浮かばないのだ。
「重症すぎんだろ……こんなの……」
 完全に頭を擡げてしまった哀れな陰茎を見つめ、虎徹は自嘲の笑みを浮かべた。
 意識すればひくんと跳ねるそれが、あまりにも滑稽で、情けなくて、目頭が熱くなるのを虎徹は懸命に耐えていた。
(ホントにゴメンな、バニー……)
 最近は心の中で、バーナビーに謝ってばかりだ。
 こんな厄介なキモチ、早くなくなって欲しいのに、気持ちは薄れるどころか、膨れ上がる一方。
 一生叶えることのできない想い。
 もともと、恋愛が得意なタイプではない。
 虎徹は高校時代初めて強い感情を抱き、初めて付き合った相手と結婚をした。
 カラダを繋げたのも、人生でたったの一人。
 片想いの経験がない虎徹にとって、いつまでこんな苦しみに耐えなければならないのか想像ができなくて、虎徹は途方にくれる思いに深くため息をもらした。
 なんとかこみ上げる情欲に堪え、虎徹はバスルームへと向かう。
 冷たいシャワーを被りながら、やはり虎徹は耐えていた。

 しゅくしゅく疼き、ひくつくアナルの感覚を―――








   【7】



「おまえ……っ、冗談! ここがどこだか、わかってんのかよ!!」
「スタジオの楽屋ですね」
「ッダ!! んなこと聞いてんじゃねェよっ。こんなとこでヤルことじゃねェってことを言ってんだよ!」
「……面倒くさい人だな……」
「そもそも、防犯カメラとかあるかもしんねェし、誰が入ってくるかもわかんねェじゃねェか!!」
「まァたしかに誰がくるかはわかりませんが、こんな楽屋の中に防犯カメラなんて設置したら、盗撮だって訴えられて膨大な慰謝料を請求されるのがオチだから、心配しなくても大丈夫ですよ」
「ぅぐぐ……っ」
 先ほどから声を潜めて言い争いをしている二人の現在地は、タイガー&バーナビーとして雑誌の撮影に訪れた某スタジオの楽屋である。
 何を言い合っているのかは言わずもがなで、内容が内容なだけに楽屋の外に声が漏れて周囲に聞かれたらマズいので、こそこそ小声になっている……のは虎徹だけで、バーナビーは至って普段通りの会話である。
 一人で取り乱しているようで嫌だが、こんなものを目の前にして冷静でいられるハズがない。
 で、何が目の前にあるのかというと……いわゆる、アナルバイブというやつである。
 普段、バッグの類いを持ち歩かないバーナビーがショルダーバッグを担いでくるから、何かと思えば、こんなものを忍ばせて来ていたのだ。
 そして、さァこれから着替えるかってときに呼び出され、素知らぬ顔して目の前にコレを差し出し、
「今ココで、コレを挿れてみせてください」
 と真顔で言われたときには、一瞬目の前が真っ暗になってしまった。
 もちろんこんなものを目の前に出されて、取り乱さないハズがない。
「できねェよ、バニー……」
こんな、いつ誰がくるともわからない場所で、こんなもの使えるワケないではないか。
 けれど、
「できないとか、否定する権利はあなたにないって、何度言えばわかるんですか?」
 そう言って虎徹の目の前で携帯をいじり出すバーナビーに、ぎくりと戦慄く。

『んっ、んっ!』

 すぐにバーナビーの手元から、割れたような音声で耳に届く自分の喘ぎ声。
「凄くはしたない顔して、僕のペニスをしゃぶってますよ。センパイ」
「っ……」
 今まで、何度この画像を盾にされ、バーナビーの命令を聞いてきただろうか……。
 ちゃっかり修正がほどこされたソレは、相手がバーナビーだということがわからない状況になっている。
 いつでもこれを世間に流せるという、意思表示なのだろう。
「ホラ、こんなに美味しそうに僕のペニスしゃぶって、まるで男娼だ。本当は、早く欲しいんでしょ?」
「っ……」
 目前で、自分のペニスをパンツ越しに撫でるバーナビーに、どくんと大きく心臓が跳ねる。
 なにか、ヤバいスイッチを押されてしまいそうな感じ。
「ホントにあなたは、わかりやすい人だ。良いですよ。ソレを上手にアナルで咥えて、僕のを上手にしゃぶれたら、ご褒美に僕のコレをアナルに埋め込んであげます」
「っ……あっ……」
 バーナビーは、滅多に自分のペニスを虎徹のアナルに使ってくれない。
 虎徹を犯し、自分がイければ十分なので、口淫で終了してしまうことがほとんどなのだ。
 おそらくは、優越を得る意図もあるのだろう。
 その代わり、何度もこういった類いの道具で、既に数え切れないほど犯されている。
 このカラダは、〝あの人〟の手によって痛みではなくアナルの快感を刷り込まされた。
 今ではバーナビーの手で、本当に犯されるように乱暴にかき回されれば、一溜まりもなく容易くイキ果ててしまう。
 始めの頃は毎日のようにどこかに連れ込まれては、ディルドでイかされ続けてきたけれど、今度は焦らす楽しみを覚えてしまったらしい。
 既に一週間はなにもされていなしい、バーナビー〝本人〟は三週間近くご無沙汰状態だ。
 あんな言われ方をされて、カラダが反応しないハズがないではないか。
「ハァ……ぁっ……」
 はしたないため息が、こぼれ落ちてしまう。
「くくく、淫乱……そうそう、今日は斉藤さんにあるものをお借りしてきたんです」
「え……?」
 あまりに唐突の言葉に、虎徹は頓狂な声を出して首を傾げてみせる。
「僕、一度で良いからコレを着たおじさんを、どうこうしてみたかったんです」
「っ――!! 冗談!!」
 再びバッグから取り出したそれに、さすがの虎徹も声を張り上げ全力で否定した。
 が、もちろん虎徹に拒否する権限は一切ない。



   *



「んっ、く……ぁっ」
 これを脱ぐことになり、新しいワイルドタイガーのスーツを着るようになって……すなわち、このルーキーとコンビを組むようになってから、一体どのくらい経ったのだろうか。
 まさか、こんなことをするためにこのスーツの袖に再び腕を通すことになるだなんて、夢にも思わなかった。
 トップマグ時代に十年もの間装着し続けてきた、愛着あるこのスーツを……。
 しかもこの男は大切にしてきたこのスーツを、事も無げに破ってしまったのだから、一瞬ブチ切れそうになってしまった。
けれど、
「カッター入れただけでこんなに簡単に破れるだなんて、本当にクソスーツですね。斉藤さんも、上手いことを言うな……でも、僕結構好きですよ。この古くさくてダサめなところがおじさんにお似合いで、結構可愛いと思います」
 なんて天地がひっくり返るようなことを言われて、内心喜んで簡単に絆されてしまうのだから、自分もどうかしている。
 虎徹がバーナビーのことを好きだと知っていて、好意的な言葉を使うだなんで、知能犯にもほどがある。
 所々を破かれすっかりボロボロの姿になり果てた虎徹の姿を優越げに見下ろし、
「四つん這いと仰向け、どっちが良いかな……」
などと上機嫌に呟きながら、虎徹の両手首をワイヤーで縛り付けるバーナビー。
 結局、四つん這いの態勢でバイブを口淫することから始まった恥辱プレイは、口淫しながら自分の指で慣らしたアナルに、自分でバイブを飲み込ませ……。
虎徹の手が止まらなくなってしまったところで仰向けにさせられ、今の状況に至っている。
 浅ましく股を開き腰を揺らしながら、ぬぷぬぷとはしたない水音を立て、バイブを出し挿れさせている姿一部始終を、バーナビーはハンディでしっかりと収めている。
「ぁっ、ひっ、ば、に……」
「キモチイイんですか? おじさん……スーツに勃起した性器がくっきりと浮き上がって、染みまで作ってますよ? まさか既に一度、イッてしまったんじゃないでしょうね?」
「ぁふっ、ぁっ……だっ、て……ケツ、キモチ、い……っ」
 実は、四つん這いの時に、フレーム越しのバーナビーの目に視姦される昂揚感に、一度イッてしまっていた。
 でもソレがバレてしまったらバーナビーに叱られてしまうから、黙っていたのに……。
 一度、バーナビーの機嫌が悪かったときに少し逆らったら、散々な目にあったのだ。
 理不尽なことをされているのはわかっているけれど、かつての自分のように目の下に隈を作りながら、思いつめた表情を浮かべているバーナビーを見てしまったら、その理不尽な行為も許せてしまうのは、もう惚れた弱みなのだ。
 自分のカラダを使って、少しでもバーナビーの精神的負担が和らぐのなら……このカラダをどう使っても構わないと……今は明確に思える。
 たとえ、利用されているのだとわかっていても……。
「ホントにあなたのペニスはユルいですね。すぐにイッてしまうんだから」
「ぁっ、ごめ……っ、ばにぃ……」
「どうするかな……最近のあなたはお仕置きにまで悦んで、お仕置きになっていない気がしますから……このまま、放置がいいですかね?」
「っ!! イヤ、ダ……放置は……バニーの、ちんぽが欲しい……っ!!」
 バーナビーの言葉に、虎徹は慌てて懇願する。
 まるで、子供のおねだりのように……。
 今のこの状況で放置なんてされてしまったら、気がおかしくなってしまいそうだ。
 せっかく、久しぶりにバーナビーが挿れてくれると約束してくれたのに……。
「ぁっ、ぁっ、俺……我慢、できなくて……っ」
 謝りながら、手は止まらないはしたないカラダ。
 少しでも快楽を拾おうと、キュンキュンバイブを締め付けているアナルも、バーナビーに丸見えだ。
「じゃあ、そのはしたない姿で、このカメラに向かって言ってください。僕が好きだって……『バーナビーのペニスが大好きで欲しいです』って……」
「ぅっ……や……言わ、ねェ……」
 それを言って、一体何になるというのだ。
 バーナビー自身、好きだと虎徹に言われたってなんとも思わないではないか。
 虎徹にとってとても大切な言葉だけれど、バーナビーにとってはなんの価値もない言葉。
 愛情を示す言葉を簡単に無下にされるのは、あまりに悲しすぎる……。
 けれど、どんな言葉もバーナビーには通じない。
「呆れたな……自分では放っておかれるのは嫌だと言っておいて、僕の言うことは嫌だって言うんですか? どれだけワガママなんですか……」
 楽しんでいたバーナビーの声が、豹変する。
 感情を示さない、無機質なそれに……。
 バーナビーを、完全に怒らせてしまった。
 バーナビーはハンディを鏡の前に置くと、虎徹の上半身を跨ぎ、ガチャガチャとベルトを外し始める。
「バニー……?」
「あなたはいつも本当に口だけで、ろくに僕を満足させる事も出来ない。本当にがっかりですよ」
「っ……」
 ろくに満足させることも出来ない。
 カラダを差し出す虎徹にとって、至極残酷な言葉。
 マスクを引っ張るように頭を持ち上げられ、緩く勃ち上がった陰茎を口内にねじ込まれる。
「んぶっ! んっ、んっ!」
 無遠慮に腰を使われるイラマチオ。
 苦しくて、苦しくて、ポロポロと涙が溢れ出すけれど、マスクがそれをすべて吸収してしまう。
 果たしてこの涙は、息苦しさからくるものだけなのか……。
 結局いつも、こんな風に自分で腰を振らなければ、バーナビーはイクこともない。
自分は本当に、バーナビーを満足にさせられていないのだ。
 情緒を満たして上げることも出来なければ、カラダを満たして上げることも出来ない、役立たずな自分。
(ごめん、バニー……俺、全然使えないヤツで、ホントにごめんな……)
 マスクを付けていてよかった。こんな情けない泣き顔、バーナビーには見せたくないから……。
「そのスーツ、一度で良いから僕のザーメン塗れにしてしまいたかったんですよ……」
「んっ―――!!」
 不機嫌そうに悪態づいた直後、バーナビーは陰茎を引き抜くと自ら数回ソレを扱き、虎徹のマスクにザーメンをまき散らした。





*続きは本誌にて*

※このクソスプレイのある部分が挿絵で描かれてます!



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Author:眼鏡帽子屋*くー
こちらはT&B 兎虎、右虎徹小説メイン、同人情報サイトです。腐向けですので、苦手な方男性の方18歳未満の方はご退出くださいませ。なお、関係者とは一切関係ありません。

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