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【空×虎SS】天然さくらんぼ 2

チェリーなキースさんに、処女をささげる虎徹さんなお話その2ですwww
今回で完結です。







「ぅ、くっ……はっ!!」
 ヒクヒクと何度もカラダを跳ね上げながら、虎徹は漏れ出る嬌声を懸命に堪えていた。
 耐えているのに……どうしても、声を我慢することができない。
 二人の身につけているものはすべて脱ぎ払い、ベッドの上で等しきり接吻けたり触れ合ったりと戯れを楽しんでから、キースは本格的に虎徹を【慣らす】作業に入っていた。
 四つん這いになった虎徹の後孔に、キースの指が二本埋まり込み、ローションを塗り込めるようにヌチヌチと出入りが繰り返されている。
 普通のホテルになんでこんなものが準備されているかだなんて、既に驚くこともなくなった。
 もちろん、部屋を準備した者の仕業だろう。
 用意周到すぎて心の中で空笑いしてしまったが、やはり未知の作業は経験者のアドバイスをきちんと聞くものだと痛感する。
 ローションの滑る感触には始め慣れなかったけれど、きっと乾いた指で擦られるのは指一本が限度のように感じた。
 ただ、そこから立つ水音が、ひどくいたたまれない。
 この四つん這いだって、恥ずかしくて仕方がない。
 どうしようか迷ったのだ。
 正面で股を開くか、後ろから獣のように受け入れるか……。
 もともと四つん這いは屈辱的な態勢だ。
 けれど、それ以上に恥ずかしいのは、すべてを晒す正面だと思ったから……。
 足を開き、すべてを見られる。
 表情も、快感を顕著に示す性器も。
 それを見られたとき、一体キースがどんな反応を示すか大体の予想は出来たから、それから虎徹は逃げたのだ。
 屈辱的な態勢だったとしても、四つん這いなら腕に顔を隠すことができる。
 そう思ったのだけれど……。
 その考えは、どうやら少し甘かったらしい。
 キースが恐る恐ると指を動かしていた中、ある一点を掠めたとき、虎徹はピリピリと来るような快感が駆け抜け、反応してしまった。
『ふぁっ!!』
『ワイルド君……? ココ、キモチが良いのかい?』
 何をしても興味を示すキースに、知られてはいけない場所を知られてしまったのかもしれないと思ったときには既に遅く、キースは虎徹の反応を楽しむように、そこを集中的に責め立てるようになったのだ。
「ぁっ、ぅっ……キー、ス……ソコ、ばかり……っ」
「ワイルド君! 可愛い、とても可愛い! ワイルド君のお尻のアナも、実に可愛いよ!!」
「っ……ぁっ、ぁっ!!」
 自分のカラダが恨めしい。
 アナルが可愛いなんてどうかしているのに、そんなバカみたいな言葉にまでカラダが反応し、ゾクゾクと震え上がる。
 喘ぎっ放しの口からは涎が溢れ出し、不意に視界に入った自分の性器は、先端から糸を引くように先走りが垂れ下がっている。
 自分がどれだけ快感に支配されているのかを、強く物語っている光景。
 これが噂には聞いたことがある、『前立腺マッサージ』というもののようだ。
 男にこんな性感帯があるだなんて、信じたくはなかった。
 こんな快感を知ってしまったら……男は癖になり、ハマってしまう―――
「ぅあっ、ぁっ……ひっ! キー、ス……やっ、ぁっ、ぁっ!」
 ヤバいと思った。
 このままソコを擦られ続けたら、きっとイッてしまうと……。
 強い喜悦に犯され、キースの指を締め付けながら背を反らしたその時、
「ワイルド君……平気なのかい?」
 止めて欲しいと訴えた虎徹が心配になったのだろう。
 ふと動きを止めたキースに、虎徹は責め苦から解放され、ぐったりと脱力した。
 もう少しで絶頂を向かえようとした瞬間の解放に、カラダが高ぶったままの状態で、ヒクンッ、ヒクンッと跳ね上がる。
「ぁっ、ふ……へ、いきだ……」
 けれど、あのままイキ果ててしまう姿を見られるよりは、よほども良い。
 初めて尻をいじられた男が尻だけでイキ果てる姿など、やはり男としては見られたくない。
 キースがまっすぐで、本当によかった。
 飼い主を気遣う愛犬のように、心配そうな表情を浮かべているキース。
 ふと視線があるところに向いてしまった。
 興奮を記すかのように強く勃ち上がりながら、放置されたままのキースの性器。
 自分だけ快感に夢中になり、なんだか申し訳なく思えてきて、虎徹はキースに指を抜くよう指示すると、もそもそとカラダを反転させた。
「ワイルド君……?」
 四つん這いの態勢のまま、キースの股を目の前にする。
 自然と正座の態勢になっていたキースの股間に、雄々しく勃ち上がる陰茎の……大きさと立派さ加減に、虎徹は一瞬固まってしまった。
「おめェ……おっきいのは、まァ許す。悔しいけどな……でも、なんだよそれ……童貞のクセに、なんでンな【ズル剥け】なんだよ……っ」
 限界を示すように太い血管さえ浮き上がった、目を見張るくらいの巨木に、一際主張を示す大きくエラの張った雁首。
 目の前でピクピクしているそれに、少し怖くなってしまった。
「ズル剥けって……あぁ、亀頭のことかい?」
「……そうだけどよ」
 爽やかな笑顔でサラリと応えられると、申し訳ない気持ちがこみ上げてくるのはなぜだろう……。
「私の故郷では、そのままだと良くないからと、小さなころに手術を受けてしまうんだ」
「……なるほどね」
 手術をしたのなら、納得である。
 しかし、自分が小さいと思ったことはないが、その自分よりも一回りも二回りも大きいそれに、辟易する。
 こんなのアナルに入れたら、尻の穴が切れてしまいそうだ……。
 と、自分の尻の穴を心配していると、
「ワイルド君……? どうしたんだい?」
 再び心配そうな声を掛けられてしまった。
「いや、何でもねェ。ゴメンな、俺ばっかしてもらって……だから、俺もお返しな……」
 ヘラッと苦笑いを浮かべ、虎徹はキースの陰茎を両手にとった。
「ワイルド君……っ」
 初めての……おそらくは人生で初めての他人から与えられる刺激に、キースの表情が大きく歪む。
「っ……」
 虎徹も、強く脈打つリズムと、ソレのあまりの熱さに、どくんと心臓が大きく跳ねた。
 こんなのに先ほどのように前立腺を擦られたらどうなるのだろ思ったとき、先ほどイク寸前まで追いつめられたアナルが、再びヒクヒクと痙攣を始めたのだ。
(ヤベェだろ……何俺、期待してんだよ……っ!)
 あり得ないと自分を否定しようにも、興奮が収まらない自分が信じられなくて……。
 虎徹は、はぁと一つ熱い吐息をこぼすと、筋の辺りに軽く接吻け、そして先端にチュッと吸い付いた。
「ワイルド君っ!!」
 驚いたように声を張り上げたキースの腰が大袈裟なくらい跳ね上がり、先端に接吻けたまま上目に様子を伺えば、キースは戸惑いながらも快感に表情を歪めていて。
 その表情が何だか不思議と嬉しく思えてきて、虎徹はもってキースに気持ちよくなって欲しくなり、一生懸命ソレにしゃぶりついていた。
 顎が凄く疲れるけれど、咥えきれない根元は両手で扱いて。
「はっ……ワイ、ルドくん……っ。そんなに、したら……」
 切羽詰まったようなキースの声が、快感に掠れひどく扇情的だ。
 乱れた髪を指先ですくい上げられ、そのまま愛おしむように耳や首の当たりを愛撫され、口淫している虎徹まで快感に震え上がる。
(やべェ……触ってねェのに、ちんぽキモチ良い……っ)
(ちんぽ触りてェ……)
(ぁっ、ケツの穴、きっと開いちまってる……)
(何で……何でだよ……)

 早く、キースと繋がりたい。
 あり得ない場所に、あり得ないモノを飲み込んで、早くキースと一つになりたい―――

 キースにあられもなく足を広げながら、激しく揺さぶられる自分の姿を思い浮かべる。
(ぁっ、クソッ。どうにかしちまったのか、鏑木虎徹……っ!!)
 初めての経験なのに、こんなはしたない妄想をしてしまうだなんて、本当にどうかしている。
 虎徹はセックスや性欲に関して、自分は淡泊だと思っていたのに、これじゃあ真逆だ。
 開いてはいけない扉を、この歳にして開いてしまったのだろうかと思ったそのとき、
「ワイルド君っ、出てしまうっ。離れて……くっ!」
「ん……? ―――っ!!」
 キースの焦ったような言葉に、【よそ見】をしていた虎徹はすぐに意図を理解してやることができず、小さく呻いた彼は、虎徹の口内にビュルビュルと熱い精液を解き放ってしまった。
「!! んっ……んくっ!」
 突然のことで驚いた虎徹は、条件反射でコクコク喉を大きく慣らしながら、すべてを飲み下していた。
 気色悪いだとか、そんな思いが浮かぶ暇もなく、口内にどんどん溜まっていく飛沫を嚥下することに精一杯で……。
「ハァっ、ハァっ、すまない、そしてすまない、ワイルド君!! 全部飲んでしまったのかい? 吐き出して良かったのに、気持ち悪かっただろう?」
 至極申し訳なさそうに頬を撫でられたとき、虎徹は初めて自分が他人のザーメンを飲み込んだことに気付いたのだった。
「あ……いや……」
 気持ち悪かっただろう? と聞かれ、不思議とそんなことはないことにも気付く。
 たしかに今、胸の辺りがカッと熱くなるような感覚に違和感を覚えるけれど、決して嫌な思いはしなかった。
 嫌だければ、例え夢中だったとしても、吐き出していたと思うから……。
「安心しろ、キース。俺、キモチ悪ィだとか、全然思ってねェから……」
「ワイルド君……本当かい?」
「あァ……それよりも、早くおまえと繋がりたい」
「ワイルド君っ。私も早く君を食べてしまいたいよ!」
 満面な笑みを浮かべ破顔するするキースに、『あァ、やっぱりこいつの笑顔好きだな……』と、心がホッと満たされる。
(俺がキースに食べられちまうのか……。本当は、キースのチェリーを俺が食べちまうって言っても良いんだけどな)
 なんてちょっぴりイタいことを思いつつ……。
 ふと思いたった虎徹は、ネイサンが準備したローションを手に取ると、くちくちと水音を立てながら、キースの陰茎に塗りたくった。
「ぁっ、まっ……ワイルド君っ、そんなことしたら、また出てしまうよ……っ」
 切羽詰まった声を上げるキースのペニスが、再び力を取り戻し、ガチガチに勃ち上がる。
 軽く凶器だな、なんて思いながらも手を離し、キースと向き合うように尻をベッドに沈める。
 するとキースは優しく接吻け、虎徹を誘導するように肩を支えながら、ベッドに横たわらせて。
「ワイルド君……この態勢で、平気かい?」
「ぁ……イイよ、何でも……」
 面と向かって言われると恥ずかしいけれど、何だかもうどうでも構わないと思えてきた。
 キースと繋がれれば、なんだって……。
「なァ、キース……おまえエッチなDVDとか本って、見たことあるのか?」
「エッチなDVD? 話には聞いたことがあるよ。どんなふうにエッチなんだろうか?」
「やっぱりか……」
 唐突な虎徹の質問に、思った通りの答え。
 キースはどんな風に、どんな態勢で互いが繋がるのか、それすらもわかっていないのかもしれない。
「今のワイルド君より、エッチなモノってあるのだろうか……?」
「……なんか……やだ、それ……」
 キースにそのつもりはなくても、AV女優よりエロいと言われているみたいで、いたたまれない。
 余計な質問をしてしまったと一瞬後悔したけれど、これからすることは、そのAV女優と変わりのないことだ。
 恥ずかしがってなどいられないと意を決し、虎徹はおずおずと自分の膝を抱え上げた。
 緩く勃ち上がった陰茎も、ローションで濡れたアナルも、丸見えの状態。
「ワイルド君っ!! その格好……エッチすぎるよっ!!」
 ひどく狼狽えながらも、キースの視線は虎徹の後孔に釘付けだ。
「ぅっ……」
 普通に考えたら、人に見られるだなんて決してあり得ないあんな場所を、興奮しきった目でガン見され、何故か虎徹のカラダは高ぶり、快感に支配される。
 見られたアナルが、意識すればするだけ、ヒクヒクと痙攣し、ピクンとペニスが跳ねてしまう。
「ワイルド君のお尻のアナ……まるで、何かを食べたがっているようだよ?」
「っ……!!」
 小首を傾げながらの言葉に、壮絶な恥辱がこみ上げ、虎徹は涙目でキースを睨みつけた。
「だから……おまえの、その……ちんぽこが食べてェんだよっ。言わせんなよ……っ」
 恥ずかしすぎて、本気に涙が溢れ出しそうだ。
「そうだったね、ワイルド君……私のペニスを、本当にお尻のアナで食べてくれるんだね……」
 けれど、嬉しそうなキースの表情に、途端にキュンとときめいてしまうのだから、既に重症のレベルだ。
「キース……ココに、おまえのあてがって……」
「こうかい?」
「んっ……」
 言葉を理解し、左手で虎徹の右足を抱え、右手で自分の陰茎を手にし、固い亀頭を虎徹のアナルに押し当てる。
 ソコに触れられただけで、悪寒にも似たような快感がこみ上げ、虎徹はゾクゾクと震え上がった。

「ワイルド君っ、凄く吸い付いてくるみたいだっ」
「ハァ、ぁ……ゆっくり、挿れて……」
「っ、わかった……」
 頷くキースが、恐る恐るとでもいうように、ゆっくりと腰を進めていく。
 しかし、虎徹自身の考えが甘かったようだった。
 キースと虎徹にそれぞれ塗りたくったローションが互いに滑ってしまい、頭部が一気に虎徹の中に埋まり込んでしまったのだ。
「ひっ―――!!」
 虎徹は悲鳴をあげ、表情を歪める。
 不可抗力とはいえ、強引に押し広げられたアナルの縁が、少し裂けてしまったらしい。
「ワイルド君っ、平気か?!!」
「ダメっ!! 抜くなキースっ!!」
 表情を歪めた虎徹が心配になり、慌てて陰茎を引き抜こうとしたキースを、虎徹は慌てて引き留めた。
 一番キツいのが、きっと一番張り出した頭部を受け入れる時だ。
 今抜いてしまった、今日はもう受け入れる自信がない。
 それに、キースを満足させられないまま終わらせなくはないし、自分のカラダでキースをイかせてやりたい気持ちが強くこみ上げている。
「ハァ、ハァ、キー、ス……気にしないで、進めて……」
「でも……」
「でもじゃねェよっ!! 俺が、離れたくねェんだよっ!!」
「っ……!!」
 今は痛みが強くて混乱している状態だけれど、それでも本当にキースと一つになれる感動には変えられない。
「わかったよ、ワイルド君」
 キースの目の色が変わったのが、虎徹にはわかった。
 キースは虎徹が抱えていた左足も抱え上げると、虎徹をまっすぐと見つめながら、ゆっくりと腰を沈めていった。
「ぅっ、ぁっ、ぁっ! 入っ、入るっ!!」
 普段は吐き出す気管でしかない場所に、異物を受け入れる違和感は、壮絶なものだった。
 そして、抜かれる時の強い排泄感も……。
「ワイルド君っ、凄いっ、そして凄いよっ! 君のナカ、キモチ良くてどうにかなってしまいそうだっ」
 興奮しきった、キースからは想像も出来ないくらい上擦った掠れ声。
 けれど、そのギラギラした視線は、まっすぐ虎徹を捉え離さないから……。
「ぁっ、ぁっ、キー、ス……っ」
 不思議だった。
 お世辞でだって、決してキモチが良いとは言えない。
 その証拠に、虎徹の性器はすっかり萎えている。
 それなのに、何故か虎徹の心は満たされていた。
 自分のナカが、キースの形開き、閉じきる前にまた広げられる。
 おぞましい感覚にカラダは悲鳴を上げているみたいなのに、何故か心地よさを感じている自分が存在している。
「ぁっ、んっ、ぁっ、キース……キースっ」
「ワイルド君っ、すまない……っ!!」
「ひゃっ……!!」
 眉間にシワを寄せキースが謝った瞬間、ナカの陰茎がビクビクと痙攣し、熱い白濁が吐き出された。
 目の前で、体を何度も跳ね上げながら、射精をするキースの表情が、本当にキモチ良さそうで……。
「ぁっ、ふっ……」
 ビュルビュルと吐き出される白濁を無防備に受け止めながら、虎徹は自分が涎を垂らしていることすら気付かなかった。
「ハァ、ハァ、ワイルド君……すまない、何だか僕ばかり……」
「ぅあっ!」
 結局萎えたままの虎徹に、申し訳なさそうな表情を浮かべ、ズルズルゆっくりと陰茎を吐き出していくキースに、虎徹のカラダが敏感に跳ね上がる。
 雁が傷口に引っかかったのだ。
 すべてを抜いて、キースの表情が豹変した。
「ワイルド君!! 血が滲んでるじゃないか!! どうして言ってくれなかったんだ……っ!」
 虎徹の後孔が傷ついていたことを初めて知り、剣幕に詰め寄るキースに苦笑いを浮かべる。
「だっておまえ、切れたっつったら、絶対に抜いて止めちまうだろ? 止めて欲しくなかったんだよ」
 へらりと笑う虎徹に驚いた表情を浮かべたキースは、続けてなんとも言い難いような表情浮かべ、こんな表情のキースも初めてだなと思ったら何だか可笑しくなってきてしまった。
 今日は、色んなキースが見れるな〜なんて思っていた矢先、虎徹の和やかな思考は一瞬で霧散してしまった。
「君のキモチは嬉しい。とても嬉しい。でも、凄く痛そうだ。可哀想に……」
 そう良いながらキースは突然虎徹の腰をまんぐり返しにするように抱え込んだのだ。
「おいっ、キースっ!! ひぁっ!!」
 焦る虎徹の口から変な悲鳴が零れ落ちる。
 苦しい態勢の中、目の前で起こっているあり得ない光景に、虎徹の脳内はパニックに陥る。
「舐めれば、治りが早くなるかもしれない!」
 的外れことを良いながら、キースが再び舌を這わせ舐めているのは、もちろん傷口=アナルで……。
「キースっ、やだ……止め……っ!」
 躊躇いもなくアナルの縁をチロチロと舐め、ぬぷりと尖らせた舌をゆっくりと埋め込み、傷を労ろうとするキースに、混乱する虎徹はいやいやと首を振り、懸命に静止を求めた。
 混乱しているのは、何故かカラダが快感に支配されているからだ。
 萎えていた陰茎が気付けば立ち上がっていて、自分の置かれた現状に絶望する。
 アナルを舐められ感じるだなんて、変態の何者でもない。
 ピリピリと痛みが伴っているのに、その痛みすら快感にすり替わってしまう。
「ぅあっ、ぁっ、やっ!」
 勃起してしまった自分が恥ずかしくて、力の入らない手で隠そうとしたのに、一足遅かった。
「ひっ!!」
 虎徹の体が大袈裟なくらい跳ね上がる。
 キースに気付かれ、ペニスを握られてしまったのだ。
「ワイルド君、とてもキモチ良さそうだ。君も射精して欲しい」
「ひゃっ、ぁっ、ぁっ!」
 愛しげに目を細めるキースは、陰茎を揉みしだきながら再び後孔に舌を這わせて……。
「ぁんっ、やめ、ぁっ、キー、ス……イクっ、や―――っ!!」
 虎徹が絶頂を迎えたのは、あっという間だった。
 背を逸らし、カラダを痙攣させ、涎を垂らしながら、ピュクピュクと白濁を吐き出した虎徹の無防備なイキ顔は、自分の白濁で汚れていたのだった。





「ワイルド君……ワイルド君、平気かい?」
「へ……?」
 キースの心配げな声に、虎徹は頓狂な声を漏らし、視線をさまよわせた。
 どうやら、強い絶頂に一瞬意識を飛ばしてしまったらしい。
 いつの間にかベッドに横たわり、隣には正座で心配そうに見下ろしているキースの姿。
「俺……墜ちてたのか? どんくらい……」
「でも、1〜2分ほどだよ。無理をさせてしまって、本当にすまないワイルド君」
 気怠いカラダを持て余し、キースの助けを借りながら半身を起こし上げる。
「おまえが、謝ることじゃねェよ……」
 言いながら、先ほどの一部始終を思い出し、カッと顔が熱くなる。
 あんなことされて、イッてしまった自分が、至極恥ずかしい。
 なんて顔を真っ赤にしていると、突然ぺろりと頬を舐められ、ビックリしてキースの顔をマジマジと見つめた。
「な…なんだっ!!」
「ワイルド君の顔、ワイルド君のザーメンで汚れてしまっているから、綺麗にしてやろうかと……」
 と、平然と答え、本格的にペロペロし始めたキースに、くすぐったくて虎徹は笑いを堪えながらキースの体を押したくった。
「バッ、やめろっ、キースっ!! くすぐってぇだろ!!」
「んー?」
「だから、おまえは犬かっ!!」
「んーっ。犬はジョンだと言ったじゃないか」
「ふひゃっ!」
 ニコニコしながら、実は虎徹の反応を楽しんでいるのか、虎徹の顔を汚す白濁を綺麗にし、最後に鼻頭をペロリと舐め上げられたものだから、虎徹は思わずヘンな声を出してしまった。
 ものすごく、恥ずかしい展開……。
「ワイルド君は、実に可愛いっ。そして可愛い!!」
 また的外れなことを言って喜んでいるキースの体は、やはりビクとも動かない。
 ここまで来ると、暴れているのが馬鹿らしく思えてきて、虎徹はハァとため息混じりにうなだれた。
「顔洗いてェ。カラダ洗いてェ。俺、多分しばらく足腰立たねェから、キースが責任持って俺を風呂に入れろよな」
「そんなこと、お安いご用さワイルド君!!」
「…………」
 恨み節を込めたつもりの言葉も、キースにはまったく利かないらしい。
 当たり前のように頷かれると困ってしまうのだが、それよりも虎徹はある言葉が今更無性に気になって、キースの目をジッと見つめた。
「……どうしたんだい? ワイルド君。私の顔に、何かついてるだろうか?」
 不意に見つめられ不思議そうに首を傾げているキースに、虎徹はなんとなく唇を尖らせて見せた。
「こんなときまで【ワイルド君】って言われるのも、どうも……たしかに【ワイルドタイガー】も俺だけど、今は鏑木虎徹だから……」
「あ……」
「……名前で、呼べよ。キース……」
「ぅっ……」
 どうやら、キースの【地雷】らしい。
 あれだけ我が道を歩いていたキースの、あるまじきあからさまな動揺っぷりは、逆に虎徹自身も驚いてしまった。
「その、突然、名前と言うのも……本当は、呼びたいのだけれど、その……照れ……」
 ただ名前を呼ぶだけなのに、しどろもどろになっている、こんな姿のキースを見るのは初めてで、なんだか無性に愛しさがこみ上げてきた。
「キース……俺を抱きしめろ……」
「え……」
 虎徹に言われるまま、目の前の肩をそっと抱き寄せるキース。
「これは、恥ずかしくねェんだろ? だったら、俺の名前呼ぶのくらい、恥ずかしくなんかねェだろ……?」
「…………」
 すぐ目と鼻の先で、新しい発見でもしたような表情を浮かべるキースの反応が、やはり面白くて。
「じゃあ……その……」
 モジモジしたキースが、
「こ…虎徹くん……」
 照れくさそうに名前を呼んでくれる。
 なんだかそれだけで、ホワホワと心が温かい―――
「おォ。もっかい言ってみ?」
「虎徹くん……虎徹くんっ、そして虎徹くん!!」
「はぁ? なんだよ、それ」
 壁を乗り越え気分が乗ってきたのか、しまいにはいつものノリで名前を呼ばれ、虎徹は思わず吹き出し爆笑してしまった。
「虎徹くん、ありがとう」
「ん? どうした?」
 ひとしきり笑うと、不意にキースにお礼を言われ、虎徹は目に浮かんだ涙を拭いながら、首を傾げてみせる。
「私を受け入れてくれて……私の初めてをもらってくれて……君の初めてを、私に与えてくれて……今私は、実に幸せだ」
「キース……」
 まっすぐで精悍なその表情が、虎徹にはすごく眩しい。
「だから、私も君を大切にしなければならないね……私は、君を幸せにしたい。一緒に幸せになろう、虎徹くんっ!!」
「っ……おまえ、なんでそんな歯の浮くセリフは平気で言えんのに、俺の名前は恥ずかしかったわけ?」
 まるで結婚でも申し込まれているような言葉が急激に恥ずかしくて、マトモに返事をすることができなかったけれど、今でも十分幸せな気持ちでいることはひとまず言葉にしないにしようと思った。
 カラダから始まる関係。
 いまいちパッとこなかったけれど、ありなのかも知れないな……と心の中で思った虎徹は、既にキースに心を奪われているのだった。
 そして、密かに虎徹は思うのだった。



 やっぱり、好きだな。こいつの笑顔……うん―――



*終*



最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!
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眼鏡帽子屋*くー

Author:眼鏡帽子屋*くー
こちらはT&B 兎虎、右虎徹小説メイン、同人情報サイトです。腐向けですので、苦手な方男性の方18歳未満の方はご退出くださいませ。なお、関係者とは一切関係ありません。

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