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3/18春コミ新刊【兎虎】料亭女将虎徹と板前バーナビーの危険な関係 R18

3/18 HARU COMIC CITYの新刊情報②です。

【料亭女将虎徹と板前バーナビーの危険な関係】兎虎/R18/A5/P20/36g/オフ(折本)/¥200

*表紙*
hyoshi_itamaeokami.jpg

板前×女将♂パラレルです。
あくまで♂
♂虎徹が着物で後ろ髪アップ萌えから生まれた兎虎ですwww
ちなみに虎徹は未亡人ですwww






【中間部より】





 この日はあまり予約が入らず、先ほどの二名の客と入れ替わるように入店した一名の客を、虎徹が接客しているときにそれは起こった。
 料亭鏑木は全客をそれぞれ個室に招き、女将である虎徹が料理を運び、接客をするスタイルだ。新鮮な料理を提供するために、毎日その日分だけの材料を仕入れるので、前日までの予約を最優先にし、予約だけで一日が終わることも少なくはない。
 虎徹の夫がいたころは、裏方、いわゆる皿洗いなどで女性を雇っていたが、今はすべて虎徹がこなしているので、この料亭で働いているのは虎徹とバーナビーしかいない。
 板前に会わせて欲しいと言われれば、バーナビーも顔を出し挨拶をする。雑誌に載ってからは、呼び出される回数が格段に増えた。
 しかしバーナビーは、いつだって虎徹を一人接待に出すのが不安で仕方がなかった。
あの人がいたころは、虎徹はあの人の伴侶だったので何事もなかったのだが、独り身になってから卑しい目で虎徹を見る男が増えた。
 挨拶でバーナビーも表に出て、客の表情をじかに見るようになってから、それは確信に変わっていた。
 いつも料理の頃合いに様子を見にくる虎徹が、いつまでも厨房に現れないので、不安になり廊下に顔を覗かせると、ガタンッと物音が耳に届き、バーナビーは嫌な予感がして厨房を駆け出した。

『ちょ……止めてください、お客様!』
『私はずっと君のことを想って、ここに通っていたんだ。親方さんも亡くなって二年になる。そろそろ忘れても良いころなんじゃないのかい?』
『そ、んな……っ、私は……お客様とは……お願いですっ。ヤメ……っ。や……ば……ばにぃ!!』

 パーンッ!!
「「!!」」
 勢い良く開け放たれ襖の音に、二人は揃って振り返った。
「ば、にーちゃん……」
「おまえ……今の板前……」
 ビックリした虎徹の瞳には、今にもあふれんばかりの涙が浮かんでいて、それを見た瞬間バーナビーの理性はあっさりとブチ切れてしまった。
 ドカドカと足を踏み鳴らし、虎徹の腰を抱いている男の襟刳りを掴み上げ、乱暴に立ち上がらせると、そのまま廊下に突き飛ばした。
「バニーちゃん……?」
「何するんだ、おまえ!! 俺は、客だぞ!」
「お客様だからって、やってはいけないことの区別くらいできますよ。虎徹さんを泣かせるような人は、この僕が赦さない。もう二度と、ここにはこないでください」
「そんなこと言って良いのか?!!」
「周りに噂を流したいのなら、すればいい……あなたが無抵抗の女将さんを襲おうとした事実も、共に流れるだけですから」
「っ……クソッ!!」
 負け惜しみの置きゼリフを吐き、男は這うように逃げ出していった。
 あの男は会社でもそれなりの地位にいるので、自分の名誉を守るためにも、風聞するようなことはないだろうと思う。
「ば、にーちゃん……」
 虎徹の声が聞こえたのでハッと見下ろせば、乱れた襟元を手繰り寄せながら、ジッとこちらを見つめている虎徹と視線が絡む。
 広がった合わせから、すらりとした太腿が覗いてドキリとしたけれど、なんとか感情を鎮め、膝をついてそのカラダを抱きしめた。
 客に、こんなことをされるとは思いもしなかったのだろう。 かなり動揺している虎徹のカラダが、小さく震えている。
「もっと早く叫んでくれれば、もっと早く助けに来れたのに」
「……でも、助けに来てくれたじゃんか、バニーちゃん。俺、すけェ嬉しかった……。バニーちゃんは、俺のヒーローだな」
 そう言って、ギュッと抱き付く虎徹のカラダを、バーナビーは更に強く抱き寄せる。
 虎徹に対する感情が、どんどんどんどん膨らんでいく……。
 やっていることは、さっきの男と変わらないような気がしたけれど……虎徹のカラダをギュッと抱きしめたら最後。もうバーナビーには、自分を止めることは出来なくなってしまった。
 しかし……。
「虎徹さん……」
 バーナビーが世紀の告白をしようとしたそのとき、
「俺……知ってたよ。バニーちゃんの気持ち……」
「え……?」
 予想外の虎徹の言葉を、バーナビーは一瞬理解することができなかった。
「ずっと、知ってた……俺、見ちまったんだよ。一緒に風呂に入ったあの日、その……バニーちゃんが、俺の名前呼びながら一人エッチしてたの……」
「―――っ!!」
 気付かれていたどころか、虎徹を意識するキッカケになったあの日の出来事まで見られていただなんて、何も考えられなくなってしまう。
 けれど、それ以上に衝撃的な事実が、虎徹の口から告白されて……。
「バニーちゃんがあんなことするから、俺もわかんねェけどカラダが熱くなって、便所で……ホントは、バニーちゃんにあの人とシテたところ見られたことあるのも、知ってた」
「っ!! あ……っ」
「そしてら俺、あの人がバニーちゃんに見えちまって……バニーちゃんに抱かれてんだって思ったら、声、止まんなくなっちまって……あの人、俺のこと何でもわかっちまうから、気持ちが揺らいでるの気付かれて、ケンカになったこともあった」
「そ、んな……」
 あまりにも衝撃的な真実。虎徹も、あの人も、バーナビーに対してそんな素振りをまったく見せることはなかった。
 きっとあの人は、バーナビーの気持ちにも気付いていたはずだ。それでもバーナビーを見捨てることなく、最期までバーナビーを自分の息子のように接してくれたあの人の寛大さに、胸が痛くなった。
 あの人の優しさを一番に知りながら、あの人とバーナビーの狭間に揺れ動いていた、虎徹の苦しみも……ずっと虎徹を苦しめていたのかと思うと、心苦しくて仕方がない。
「僕……っ」
「バニーちゃん」
 自分の責任だと謝ろうとしたバーナビーを、虎徹が制する。
 そして虎徹は顔を上げ、まっすぐとバーナビーを見つめるとフッと破顔し、言葉を紡いだ。
「ダメな大人でゴメンな、バニーちゃん……俺、バニーちゃんのことが、好きなんだ……」
「っ……虎徹さん」
 スッと虎徹の頬を濡らした、一滴の涙。それは、あの人のために溢れ出した涙なのだとバーナビーは思った。

 この五年間一瞬に居続けて、一番綺麗で、好きな笑顔―――

 抱き締める、虎徹のカラダが熱い。
 ドキドキドキドキと、逸る鼓動も伝わる。
 それだけで、虎徹の気持ちが伝わってきて……。
 感情が、まさしく言葉で表すことができない。
 いろんな感情が入り混じり、こみ上げ、目頭がジンと熱い。
 でも、何よりも勝る一つの感情だけは、言葉にする事が出来る。
 例えあの人を裏切る形になろうとも、今自分の腕の中でカラダを預けている虎徹のことを『愛して止まない』ということ。
「あの人は……赦してくれると思いますか?」
「……わからない……わからないけれど、止まらない気持ちを抑えることが出来ない感情を……身勝手かもしれないけど、わかって欲しいと思う。バニーちゃんは、独りになった俺を、ずっと守ってくれたから……あの人も……うん、赦してくれるって、信じたい」
 それは、今も尚愛情を注ぎながら、あの人に決別する虎徹の言葉だと思った。
 でも、あの人のことを忘れなくても良いと思う。だって、
「僕は、あの人のことを愛していた女将さんも、大好きです。女将さんは、マスターと一緒にこの料亭を愛していた姿が、一番輝いていたから」
「……嬉しいことを言ってくれるな。でも、女将さん? さっき、始めて俺の名前呼んでくれたのに……」
 こんなときに名前を呼んでもらえなかったのが、どうやら気に入らなかったらしい。
 虎徹は唇をムッと尖らせ、小首を傾げるのだから堪らない。
(可愛い……それ、可愛すぎます。虎徹さんっ)
 愛しくて、愛しくて仕方のない虎徹の額に接吻け、バーナビーはこの四年間抱え続けてきた想いを言葉に乗せるのだった。



「僕は、あなたを愛しています。虎徹さん―――」



*続きは本誌にて・・・*



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