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【もしにょたシリーズ2】アントニオ×虎徹♀、アニエス×虎徹♀ナース編*その2

もしにょたナース編その2です。
えちとつにゅーです。
でもごめんなさい;;; もう一回だけ続きます;;;






 *



 退院を明日に控え、最後の診察に向かうと、虎徹に見えないような角度でアニエスから小さなメモを手渡された。
(え……?)
 一瞬、何が起きているのか理解出来なかった。
 アニエスの顔を半信半疑に見つめれば、やっぱり虎徹にわからないようにウインクをしてみせて。
 まさか……まさかこれは、愛の告白というヤツなのだろうか……と思ったら、途端にバクバクと心臓があり得ないくらい早鐘を打ち鳴らす。
 顔が熱くて、熱くてマトモに思考が働かない。
 無意識に手にしたメモをポケットの中にしまうと、ちょうど虎徹がこちらに戻ってきて、焦って慌ててポケットから手を抜いた。
「ん? どうかしたの? 顔が赤いよ、アントニオ。熱でもあるんじゃないの?」
 顔がこれだけ熱いのだから、赤くなっているのは当然で、それに気付いた虎徹は心配そうに顔をのぞき込んでくる。
 ちなみに勤務中だが、虎徹がアントニオに対してだけ敬語じゃないのは、アニエスに、
『聞いてるこっちがムズ痒くなってくるから、その敬語止めちゃいなさい』
 と言われたからだ。
「別に……具合なんて悪くねェよ。至って健康だ」
 なんとかごまかしはしたけれど、自分でも白々しさが感じられたくらいなのだから、それに虎徹が気付けないはずがない。
「……ホントに?」
 疑わしい視線と心配げな視線が入り交じっているような瞳に、なんだか申し訳ないというか、居心地が悪くなる。
 その意図を察したのか、アニエスが、
「じゃ、異常なしってことで、明日予定通り退院できるから、手続き済ませてちょうだいね」
「あ、ハイ。わかりました。お世話になってしまって、本当にありがとうございました」
 これは『早く診察室を退出しなさい』という合図だと思い、アントニオは深々と頭を下げると松葉杖を手に持ち立ち上がった。
「まぁ、本当にお世話をしたのは鏑木さんなんだけどね」
 なんて言って再びウインクしてみせるアニエスに苦笑いを浮かべ、アントニオは診察室を出た。
「本当に大丈夫なの? アントニオ……今日は大人しく寝てな。具合が悪かったら言ってよ?」
 やはり赤い顔がよほど気になるようで、甲斐甲斐しく言葉を投げ掛けてくる虎徹に『わかってるよ』と苦笑いを浮かべ、
「今日は夜勤なんだろ? 仕事頑張れよ、虎徹」
 ポンポンと肩を撫でてやった。
「……うん」
 少し照れくさそうにはにかんだ虎徹に、この表情はちょっと可愛いかも……なんて思った自分に若干焦りながら、アントニオは自分の病室に向かって歩き出した。
 次の患者を呼ぶ虎徹の声が、耳に届く。
 本当に、心配した表情を浮かべていたな……と少し心が痛んだが、ポケットの中のアニエスからのメモもすごく気になって……。
 アントニオは廊下を曲がり、念の為元来た廊下をチラ見で確認し虎徹が付いてきてないかをたしかめると(あり得ないとわかっているけれど、虎徹ならやってしまわなくなもないような気がして……)、シワくちゃになったメモを開いて目を通した。

【今日の0時を回ったら、診察室に来てちょうだい】

「こ…れは……」
 真夜中のお誘い。
 男女間で、こんなみんなが寝静まった時間帯に呼び出されるなど、疚しい考えを持つなと言う方が無理な話で……。
 アントニオの心臓が、あり得ないくらいの早鐘を強く強く打ち鳴らす。
 退院を前にして、自分の長い長い片想いがついに実を結ぶのかもしれない。
 そう思ったら、いてもたってもいられなくなる。
 今すぐにでも屋上に行って、叫びたい気分。
 脳内にアニエスに誘惑されるシーンを思い浮かべ、一気に頭に血が登り、思わず口元と鼻を手のひらで覆う。
 頭だけではく下半身にも血が巡りそうで、それはいけないと頭を思い切り左右に振った。
 もし本当に誘われてしまったら、紳士的に断るのが男だ。
 けれど、あのアニエスに誘われてしまったら、断る自信なんて情けないかな、まったくなくて……。
 アントニオはそわそわとしながら自分の病室に戻り、夜を迎えるまで完全に上の空だった。
 同室のおじいさんに声をかけられても、答えてはいるが内容まで覚えてない始末で、退院の準備もままならない状態。
 この日は忙しかったのか、虎徹が一度も顔を出さなかったのは幸いだったかもしれない。
 診察室であれだけ心配してたのだから、こんなアントニオの姿を見てしまったら、いよいよお隣さんの内科診療に連れて行かされるところだっただろう。
 虎徹には本当に申し訳ないが、アントニオの頭の中は憧れのアニエスのことでいっぱいだった。
 恋を成就できるかの一世一代のチャンス。
 今まで生きてきた中で、一日がこんなにも長く、そして待ち遠しく思えたことはなかっただろう。



 そしてようやく迎えた、約束の時間。



 アントニオは、第一診察室の目の前に立っていた。
 曇りガラスからうっすらと漏れる明かり。
「…………」
 期待と緊張で、ゴクリと固唾を飲み込む。
 ノックしようと持ち上げた手が、小さく震えているのがわかった。
 童貞でもないのに、どれだけ緊張しているのか情けなくも思いながら、アントニオは心の中で、
(ウシッ!)
 と気合いを入れると、扉を小さく二度小突いた。

 ―――

 しかし、返事がない。
「あれ?」
 もう一度ノックをしてみるが、やはり返事はなくて。
 どうしようかと悩んでみたが、もしかしたらワザと返事をせずに中で待っているのかもしれないと思い、アントニオは意を決してゆっくりとスライドドアを引いた。
「おじゃ、まします……アニエスさん……?」
 無反応。
 それもそのはず。
 周囲を見渡してみても、アニエスの姿は見当たらない。
 もしかして、騙された? なんて一瞬ガーンと青ざめてしまったが、奥の部屋に続く扉の曇りガラスからも灯りが漏れていて、小さく話し声が聞こえて来たので、そこにいるのだと安堵を覚える。
 だがしかし、すぐに、
(ん……? 話し声? 一人じゃねェのか……?)
 と気付き、アントニオは思わず眉間に深いシワを寄せた。
 二人きりではない時点で、もはやアントニオが抱く期待はガラガラと大きく崩れ去ってしまったと断言しても良い。
(そうだよな……まさかアニエスさんが、そんなワケねェよな……)
 あからさまにガッカリと項垂れながらも、ならばどうして呼ばれたのかを考える。
 一体、何のためにこんな真夜中に呼び出されたのか……まさか、あの女王様タイプのアニエスが、『最後にお話しましょう』なんてことは、あまりにも考えにくい。
 真実が知りたくて、ゆっくりと扉に近付いたアントニオだったが、次第にハッキリと聞こえてくるその声に、アントニオは更に深く眉間にシワを刻んだ。

『ん……ふっ』

「―――っ!」
 明らかな、女性の嬌声。
 まさか、他人に抱かれている姿を、この自分に見せつけようとしているのだろうか……。
 言葉では表せないショックが憤りに変わる前に、アントニオは更に衝撃を受けるのだった。

『んっ、ぁっ……せん、せい……っ』
『本当に、可愛いわ……でも、二人きりの時は名前で呼びなさいって言ってるでしょ? 鏑木さん』

「っ―――!??」

『ぁふっ、じゃあ、先生も、名前で呼んでっ』
『言ったそばから先生じなゃないの。困ったコね、虎徹は……』
『んっ……好き……好きです、アニエス先生っ』

「…………」
 しばらく放心状態になり、理解することが出来なかった。
 お互いに呼び合う名前は、もちろんアントニオが知っている名前。
 一人は女ながらの親友。
 そしてもう一人は、憧れ想いを寄せる女性。
 両方女性で……。
 先日の子供に話していた言葉を思い出す。

『でも残念! 私、恋人いるんだよね~』

 男だと信じて疑わなかった相手が、まさか同性のアニエスだと言うのか……。
 今まで一度だって聞いたことのない、虎徹の泣きだしそうな甘い嬌声に、カッと頭に血が上り、アントニオは次の瞬間思い切り扉を開いていた。
「っ―――!?? あ……アントニオ……っ!??」
 簡易ベッドの上で積み重ねた枕に寄り掛かるアニエスの膝に跨り、こちらに背を向けていた虎徹が、焦ったようにこちらに振り向き、そして信じられないような表情でアントニオの名を呟く。
「こ、てつ……おまえ、何して……」
 異常に乾く喉に、その声はひどく掠れていて。
 今、虎徹に対して自分はどんな思いでいるのか、全然わからない。
 ゲイだという戸惑いなのか、裏切られた憤りなのか……。
 いや、よくわからないけれど、憤りはないように思う。
 ただただ、親友の女性同士の濡れ場が衝撃的で、なにも考えられないのだ。
「ようやく来たわね、ロペスくん……」
  役者が揃ったとでも言うように、アニエスが口元を妖艶に綻ばせる。
「えっ……先生が、アントニオを……?」
 アニエスが仕組んだことだと知り、虎徹もひどく戸惑った表情で、アニエスの顔を見つめる。
 アニエスは「怖がらなくても平気よ」と、優しい手付きで虎徹の頬を撫で、状態を起こして小さく唇を啄むと、細い腰を抱き寄せてアントニオに再び視線を送った。
「いつまで経っても気付くことが出来ないあなたを見ていると、虎徹が本当に不憫に思えてならないのよ」
「え……?」
「ちょ……っ、先生!!」
 何を言い出そうとしているのか刹那感じ取った虎徹が、慌ててアニエスの言葉を制する。
 アニエスの言葉の意味がわからずに、アントニオは思わず首を傾げてしまった。
 そんなアントニオに、アニエスは盛大なため息を漏らしながら、眉間にシワを寄せ言葉を続ける。
「ほら、ここまで言っても全然わかろうともしないんだもの。ほんと鈍感で話しにならないわ。虎徹が、一体どれほどまでに周囲の誘惑の言葉に惑わされず、一途に想ってきたのか、わからせてやりたいわ」
 いよいよ激怒とも言っていいアニエスに、アントニオの頭の中は?マークでいっぱいだ。
「あの……何を言っているのか、さっぱり……」
「どこまで鈍いの……さすがに20年間もの間、気付かなかっただけあるわ。愚かにもほどがあるわよ」
「先生、ホントに、止めて……っ」
 苛立っているのが目に取れてわかるアニエスに、虎徹は本当に今にも泣き出しそうな表情でアニエスを止めようとしている。
 アントニオは、どうすればよいのかわからなかった。
 アニエスが言おうとしていることは、まさか虎徹が自分のことを……なんていう話なのだろうか……。
 そんなの、理解できるハズがない。
 だって虎徹は20年間、そんな素振りを一度だって見せることなく、アントニオと親友として付き合って来たのだから。
 だから、ずっと一緒にいることができたのに……。
 止まれないアニエスが、動揺する虎徹のカラダをギュッと抱きしめながら、遂に言ってはいけない言葉を口にしてしまった。
「言わずにはいられないわ。このコはね……ずっとずっと、あなたのことが好きだったのよ」
「……えっ?」
「セン、セイ……っ」
 アニエスの暴露に、声を震わせた虎徹の瞳から、ポロポロと涙が溢れ出す。
 アントニオの頭の中は、やはり真っ白で……。
 どう答えればよいのか、皆目見当がつかない。
「もう、隠す必要なんてないのよ。自分の想いをぶちまけちゃいなさい」
 アニエスに言われ、下唇を噛み締めた虎徹はアントニオへ涙で濡れた瞳を向け、20年間隠し続けてきた本当の気持ちを吐露するのだった。
「ご、めん……ごめん、アントニオ……私、本当はずっとアントニオのことが好きだった……大好きで……でも、それを言ったらアントニオはきっと意識してしまって、いつか離れていってしまいそうだったから……言えなかった……一緒にいれなくなるくらいなら、親友のままでいいって……でも……大好きなんだ……ゴメンね……ゴメンね、アントニオ……」
「虎徹……」
 ポロポロと頬を伝う涙に、胸がきつく締め付けられる。
 アントニオとの関係を崩すまいと……一緒にいられるのなら、親友でだって構わないと願い、ただただひたすら自分の気持ちを隠し続けてきた虎徹。
 頭が混乱してくる。
 アントニオはこの20年間、普通に女性とお付き合いをしたこともあった。
 その都度女性の意見を参考にしようと相談に乗ってもらったこともあったが、虎徹はすべて笑顔を浮かべ、時折冗談を言いながらも、いつだって真剣に答えてくれていた。
 それすら今まで、虎徹は懸命に自分の感情を押し殺し、心に傷を作り上げていたというのだろうか……。
「どうして……どうして言ってくれなかったんだ、虎徹?!!」
 思わず声を荒げ、身を乗り出してしまった。
 それに答えたのは、アニエス。
「だから、言ったじゃない。告白したら、あなた女を意識してしまってこのコから離れてしまったんじゃなくて?」
「っ……」
 そうかもしれないし、そうならないかもしれない。
 けれど、そうなる可能性が高いように自分でも思う。
 今までどれだけ虎徹を傷つけてきたのか……その都度笑顔で振る舞ってきた虎徹の健気で愚かな想いに、途端にアントニオの胸はズキズキと痛み、苦しさを伴う。
「あなた達がたとえ好き合ったとしても、私はそれが簡単にダメになってしまうだなんて思わないのだけれど……それにあなたは、自分の本当の気持ちに気付いていないわ。何故今まで、虎徹と一緒に居続けることが出来たのか……」
「っ―――」
 そうだ……。
「でも、もう手遅れ。このコはもう、私のモノなの」
 口元に笑みを浮かべたアニエスが、虎徹の両頬を手のひらで覆うと、一度軽く唇を啄み、そして深い交わりに変える。
「んっ……んっ、ふぁっ」
 ひくん、ひくんと虎徹のカラダが敏感に跳ね、甘い嬌声がこぼれ落ちる。

 そうだ。
 一番愚かなのは、大切なヒトの気持ちに気付きもせず自ら手放してしまった、この自分―――

(俺は、虎徹のことが好きだったから、ずっとそばにいたかったんだ……)
 こんな形で、アニエスに教えられてしまうだなんて……。
 舌を覗かせ合いながら、いやらしく舌先を絡め、ピチャピチャと卑猥な水音を立てる二人。
 アニエスの肩に手を置いて、キュッと目を閉じている虎徹を愛しそうに見つめながら、ゆっくりと手のひらを背に滑らせ、前を全開に開いていたナース服の裾をたくし上げる。。
「っ!!?」
 アントニオは驚き、目を見開いてしまった。
 突然目の前に曝された、虎徹の白い小さな双丘。
 虎徹はガータベルトとストッキングを履いただけで、下着を身に付けていなかったのだ。
 アニエスの右手が双丘の割れ目を伝い、前に中指を滑らせていく。
「ひゃっ! ぁっ、ぁんっ、セ、ンセ……っ!」
「っ……」
 ヌチヌチと、いやらしい水音がアントニオの鼓膜を容赦なく犯す。
「このコ、こうして私と逢うときは、下着を着けてこないの。もちろんブラもね。だって、煩わしいじゃない? ホラ、キスだけでこんなにもう濡れてる……このコ、本当に私のことが好きなのよ」
「く……っ」
 そう言ってアニエスは、虎徹の愛液がたっぷりと絡んだ指を、アントニオに見せつける。
 アントニオの陰茎は、痛いくらいに張り詰め、下着の中でドクドクと強く脈打っていた。
 ここに来るときは、アニエスと関係が持てるかも知れないと、心躍らせていた。
 でも今は違う。
 アントニオが今すぐにでも欲しくてたまらないのは、間違いなく……。

(虎徹……っ!)

 でも、虎徹はすでにアニエスのモノで、自分のものにすることは叶わない。
「私達が付き合い始めたのは、一年前……あなたが初めてこの病院にきて、このコの一途な気持ちを知って、無性に欲しくなったわ。一年間口説き続けて、やっと手に入れたのよ……あなた、知らないでしょうけど……虎徹、処女だったのよ?」
「っ―――!」
「このコの処女を私が奪うだなんて、堪らなく嬉しかったし、興奮したわ……」
「やだ……先生、言わないでっ」
 アニエスと出逢うまで経験がなかったことが、居たたまれないのだろう。
 涙に濡れた頬を真っ赤に染め上げながら、いやいやと首を振る。
 アニエスとこういう関係になるまで、アントニオと結ばれないのなら、一生処女でいるつもりだったのだろうか。

(……やべェ……)

 ぐらりと、目眩を覚える。

 何故だ……何故虎徹の気持ちを知っただけで、こんなに虎徹のことが欲しいと感じるのだろう。
(欲しい……なんで俺は、虎徹の気持ちに気付いてやれなかったんだ……)

 欲しい、欲しい、欲しい、欲しい……。



 虎徹を、抱きたい―――






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Author:眼鏡帽子屋*くー
こちらはT&B 兎虎、右虎徹小説メイン、同人情報サイトです。腐向けですので、苦手な方男性の方18歳未満の方はご退出くださいませ。なお、関係者とは一切関係ありません。

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