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【もしにょたシリーズ2】アントニオ×虎徹♀、アニエス×虎徹♀ナース編*その1

久しぶりのもしにょたシリーズですwww
今回は定番のナース編!(笑)
アントニオ→アニエス前提の、アニエス→虎徹←アントニオになります。
今回はまだですが、次回からがっつりえちしーんがあるので、苦手な方はご注意ください!
ってことは、百合ありでーす^^
百合とかGLって呼んでいいのか渡んないくらいの大人な二人ですが^^;





もしにょたパラレル シリーズ2 【アントニオ×虎徹♀、アニエス×虎徹♀*ナース編*】その1





「あんたさ……怪我する度にウチの病院に来て……もしかして、ワザと怪我したりしてる?」
「そ……んなワケねェだろっ。どこに自ら進んで、足を骨折するヤツがいるんだ」
「いや……あんたならあり得なくもないかな、と……」
 毎朝の検診に訪れた、ナース姿の親友に疑わしい目を向けられ、アントニオは心外だな、とでも言うように否定して見せたけれど、口どもってしまったのは、実は内心心臓をドキリと跳ね上げてしまったからだ。
 心臓が反応したということは、それは身に覚えがあるということで……。
 元々、アントニオは隠し事やごまかすことが苦手なので、顔に出やすいのだが、それに輪を掛けたように、この高校生以来からの親友には隠し事ができないアントニオなのだ。
 女でありながらも、アントニオにとって一番付き合いの長い、気心知れた存在である親友、虎徹には―――
「【これ】は本気だぞ? 不運の事故だ」
「不運ねェ……しかも【これ】って、今までは認めてしまったってことだよね……」
「あっ……と~……」
「今更、そんなこと私に隠そうとしなくても、平気だって。ウチのアニエス先生、本当に綺麗だもんね」
「ぅ……っ」
 親友の核心をつく言葉に、アントニオはついに返す言葉を失ってしまった。
 20年来の幼なじみは、今勤務時間だってことを忘れているんじゃないかってくらい気を許しまくり、椅子に腰を掛けてベッドに頬杖ついて、アントニオの様子を伺っている虎徹。
 綺麗な琥珀色の瞳は、どこか悪戯っぽい色を纏い輝いていて、このままでは根掘り葉掘り追求されてしまいそうだ。
 もともと悪戯が好きだったりするが、反面時々鋭い洞察力を発揮する虎徹なので、弱みを握られてしまうと、立場的に本当に弱くなってしまうから、気を付けなければならない。
 男勝り、というワケではない。
 スタイルも抜群で、女性らしい格好も好んでする。
 けれど男のアントニオに対し、まるで自分も同性だと言わんばかりに同等でありたいと願う虎徹に、強く共感を抱くアントニオは、どうしても虎徹を許してしまう癖がスッカリ身についてしまった。
 アントニオ自身は、それはそれで構わないかなとも思っている。
 虎徹がこうして【同等】でいてくれるからこそ、二人は男女でありながら20年間も親友を続けてこれたのだから。
「おら、こんなとこでサボってんなよ。おまえ勤務時間中だろ?」
「あたっ。ちょっとー、女の子の顔を何だと思ってんだよっ。押したくることないだろーっ」
「女の子ってガラかよ。それに、押したのは頭の横だ」
「わっ、なんかムカつく。猛牛マンなんて両足骨折してしまえばいい」
 プンプンと腹を立てて見せた虎徹は、ナースあるまじき随分とひどいセリフを投げ捨て、ベーッと舌を出すとそのまま病室を出て行ってしまった。
 アントニオは虎徹が出て行った扉を見つめ、ハァと一つため息を漏らす。
 もちろん、虎徹が本気で怒ってるワケではないことくらい、わかっている。
 ただ、アラフォーにして時々見せるあの子供っぽい仕草に、ちょっぴり呆れてのため息である。
「相変わらず、可愛いね~、虎徹ちゃんは……」
「そうですかねェ? あいつ、あー見えてもうすぐ40ですよ?」
 同じ病室の、転んで手首を骨折してしまったというおじいさんが、ニコニコと孫でも見るような笑顔で、やはり虎徹が出て行った扉を眺めている。
 アントニオは肩を竦めながら答え、今ひとつ小さなため息をもらした。
 ただでさえ病院内で癒やしの存在であるナースだが、虎徹は人柄の良さで人一倍人気が高い。
 ご年配連中のアイドルであることもさることながら、女子人気が異常に高いらしい。
 そしてアントニオは、少し心配にもなっていた。
 必要以上に短い、あのナース服のスカート丈……。
 あれが入院患者の男のオカズになってやしないか……アントニオはそれが気が気ではないのだ。
 アントニオには、不思議と虎徹に対してそういった欲求は沸き起こらないが、親友のカラダがオカズに使われてるかも……なんて、いたたまれなくて仕方がない。
 一度、なんでそんなに短いんだ、と親や学校の先生の気分になりながら説教モードで訪ねたら、
『だって、アニエス先生の指示だもん。「あなたのその足を、中途半端なスカートで隠してしまうのは、もったいないわ!」だって……』
 と、何故か頬を赤らめながら答えた虎徹。
 一体どんな先生なんだ! と思いつつも、その辺に関してもアントニオは強く言うことはできない。
 何故かと言えば、何を隠そうこの整形外科のアニエス先生というのが、アントニオの片思いの相手だからだ。
 親が開業したジュベール整形外科の一人娘であり、跡を継ぐ存在のアニエス・ジュベール女医。
 初めて見た瞬間に、一目惚れをしてしまった。
 二年前、仕事でモモを深く切ってしまい、救急車を呼ぶまでには至らなかったが、虎徹が整形外科のナースをしていたので、その病院に連れて行ってもらった。
 思った以上に出血していたので、めずらしく虎徹も焦っていたけれど、アントニオ自身はそこまで深い傷だとは思っていなかったから、大袈裟だぞ虎徹、なんて余裕で笑っていたのだけれど……。
 縫合に現れた、白衣を身に纏ったセクシーな女医に、アントニオは思い切り目を奪われてしまい、まるでアントニオの回りだけ時が止まってしまったかのように、ジッとアニエスの顔を見つめていた……ことにさえ気付いていなかった、アントニオである。
 アニエスの「終わったわよ」という言葉にようやく我に返り、ハッと我に返りながら「ありがとうございます」なんて言っていると、後ろでクスクスと懸命に笑いを堪えながら、
「そんなにガン見をしては、先生が困ってしまいますよ? ロペスさん」
 と、腹を抱え込んでいる虎徹が突っ込んできて。
「な……っ!! 適当なことを言うな、虎徹!! ち……違いますよ? 先生っ」
「鏑木さんから聞いたわよ。あなた達、幼なじみだそうね? 今はこんな風に笑っているけれど、さっきまで本当に顔色真っ青にしながら、あなたのことを心配していたのよ?」
「ちょ……っ、センセイっ! 余計なこと、言わないでくださいっ」
 度が過ぎた同僚を窘めようとしたのか、突然の暴露に今度は虎徹が顔を真っ赤に染め上げながら、取り乱してしまう。
 そんな虎徹に、肩を竦めて見せるアニエスの姿まで……アントニオは『聡明なお人だ!』と胸中テンション舞い上がって。
 こんな一目惚れの初対面以来、アントニオはちょくちょくと怪我をしてはこの整形外科病院にお世話になっているのである。
 虎徹の言うように、『ワザと?』は、あながち嘘ではなかったり……。
 もともと女性面に関して得意な方ではないので、自ら連絡先を聞いたり食事に誘ったりする勇気がなかなか出てこないし、もちろん虎徹になんて聞けない。
 それに、あんな綺麗な女性にお付き合いしている男が存在しない方が、考えにくいではないか。
 時々営業や搬入で病院に訪れる男は、みんなアニエスにピンク色の視線を向けている。
 密着するインナーに、膝上のタイトスカートの上から羽織る白衣の裾を靡かせている姿がまた、男心を大いに擽るのだ。
 アニエスは、男も女も憧れを抱く存在だろう。
 実際虎徹も、その内のひとりのようにアントニオは感じていた。
 アニエスのことを話すときの虎徹は、どこか嬉しそうな表情を浮かべてみせるから……。
 アントニオも、同性に憧れを持つ虎徹の姿は、見ていてなんとなく微笑ましく思えて嬉しかった。
 セクシーな美人の先生と、長身でカッコ良いナース。
 巷ではもちろん、噂の病院。
 アントニオのように【意図的】に診察を受ける患者もチラホラ……。
 俺は、下心があるワケじゃない。そんな下心丸出しのゲス野郎から二人を守るために来ているんだ!
 なんて、誰も信じちゃくれないだろう言い訳を心に持ち続けているアントニオである。
 実際職業柄、怪我が絶えないのは事実である。
 アントニオも生傷をしっちゅうこさえているが、ちょっとそれを大袈裟にしちゃった、こともチラホラ……。
 もちろん虎徹にはバレバレの、先ほどのツッ込みだったワケだが、今回の怪我は嘘偽りなくマジの怪我だったりする。
 先ほども言ったが、好き好んでワザと骨折するヤツがどの世の中にいるんだ、である。
 仕事上で負った怪我ではなく、漫画でよくありがちな、勢いよく飛び出した猫を助けようとして車に跳ねられ病院直行を、まさに体現してしまったのだ。
 猫を救った英雄になり、足を骨折だけで済んだ挙げ句に車をボッコリ凹ませたのだから、軽く有名人になってしまったアントニオである。
 大袈裟に救急車を呼ばれてしまい、呼ばれてしまった以上乗らなければ迷惑を掛けてしまうので、救急車での移動になったが、今思うと頭を打って意識を失っている内に総合病院に搬送される類じゃなくて本当に良かったと思うと。
『ジュベール整形外科病院に主治医がいるので、そこにお願いします』
 と、救急隊にお願いしたワケだが、結局入院することになってしまったのだから、あのとき総合病院に搬送されていたら、今頃もの凄くつまらない入院生活を送っていたに違いない。
 毎日アニエスの顔を見ることが出来るし、虎徹も顔を出してくれる。
 しばらく仕事ができないのは、身体が鈍ってしまいそうで些か心配だし、骨折した足以外は極めて健康体なので、入院食がやはりお口に合わないのも気になるところ。
 しかしアントニオもこれはこれで入院生活を満喫していた。
 入院して十日あまり。
 そろそろ退院になってしまうので、寂しさも感じ始めている……。
「ウシッ、そろそろ身体を動かしてくるとするかっ」
 入院し始めて日課となった、朝と昼の軽い運動をしに行こうと、アントニオは自分に気合いを入れると、ベッドの脇に立て掛けていた松葉杖を手に持ち、ベッドから降りた。
「君も、毎日精がでるねー」
「えェ! 身体を動かさないと、1日調子悪くなっちゃうんで」
 スッカリ仲良くなってしまったニコニコの老人と会話を交わし、アントニオは病室を出た。
 朝と昼、晴れている時は屋上で身体を動かせる程度の運動をしているアントニオである。
 一度、虎徹に『おまえ、ホントにバカだよね……』と呆れられたが、気にしてはいない。
 ただアニエスに『ほどほどにしなさいね』と言われてしまってからは、ほどほどにしている。
 もちろん虎徹には当然のことながら、
『あんたってホント……わかりやすいよね』
 と、白い目を向けられてしまった。
 そんな虎徹が今廊下で、同じく松葉杖をついている小学高学年くらいの男の子と、しゃがみながら笑って話をしている。
「虎徹お姉ちゃん、パンツが見えそうで見えないよ」
「隠すの上手いでしょー? ワザだね、ワザ」
「お姉ちゃん背が高いから、ちっちゃい子は下から覗けるよ? そうやって、男の人誘惑してるんだ!」
「うわっ。小学生のクセに、なんてマセた発言を……」
 と、小学生とどんな会話をしているんだ……って会話をしながら笑っている虎徹の姿に、アントニオはハァと呆れたため息を漏らした。
 でも正直、二年前に初めて虎徹の真剣に働いている姿を見たその時から、アントニオは感心をしている。
 虎徹がみんなに好かれるのは、みんなに一生懸命だからだ。
 そんな姿を見るのは、アントニオも嫌いじゃない―――
 そのまま声は掛けず屋上に上がろうとしたところ、二人の会話にアントニオは思わず足を止めてしまった。
「虎徹お姉ちゃんに彼氏がいないなら、俺が立候補しても良いよ」
「お、言うね~。でも残念! 私、恋人いるんだよね~」
「っ―――!!」
 その言葉に、何故かアントニオはギクリと心臓を跳ね上げた。
(ちょっと待て。何で今俺は、動揺なんかしたんだ……)
 別に二人は恋人でも何でもなく、同性同士に限りなく近い親友だ。
 虎徹に彼氏が出来たのなら、喜んで祝福してあげるべきなのに、何故こんな風に居心地の悪い思いをしているのか……。
 考えてみると、この二十年間虎徹に彼氏がいるなんて話を聞いたことがなかったから、今までそんな話を聞いたことがなかった事実も、今彼氏がいることも、あまりに意外で驚いたのかもしれない。
 そうだ、別にショックだとかを受けたワケじゃない。
 だた、驚いただけ……。
 そう自分に言い聞かせいると、
「アントニオーっ」
 不意に離れたところから虎徹に名を呼ばれ、アントニオは再びギクリと心臓を跳ね上げた。
「えーっ。お姉ちゃんの彼氏、あのデッカい人なの?」
 小学生が、何故かつまらない感じに虎徹を見上げている。
 妙に失礼な子供だ……と、若干眉間にシワを寄せてしまったアントニオだったか、それに答えた虎徹の言葉に、やはりアントニオは胸の辺りにチクチクと痛みを覚えてしまった。
「ざんねーん。あの牛みたいなお兄ちゃんは、お姉ちゃんの昔からの友達だよ」
 そう言ってポンポンと子供の頭を撫でた虎徹は、子供に手を振ってこちらに歩み寄ってきた。
「ヨッ。また屋上でトレーニングか?」
「あ……おォ」
「毎日毎日精が出んなァ~。ま、ほどほどにな」
「……おォ……」
 先ほどの子供との会話を聞かれていたことに、気付いていないのか……虎徹はいつも通りに笑顔を浮かべながら、先ほどの子供にしたみたいにポンポンとアントニオの肩を叩き、頑張れよー、と言葉を残してその場を離れていった。
「おはよう、虎徹ちゃん」
「おはようございまーす」
「……虎徹……」
 通り掛かる患者みんなに、「虎徹ちゃん」と呼ばれ、好かれている虎徹。
 そんな患者に、屈託ない笑顔で応える虎徹の表情に、何故かアントニオは意識してしまって……。
(どうしたんだよ、俺……虎徹にドキドキなんて、マジにあり得ねェだろ……)
 自分のあり得ない心境に首を傾げ、アントニオは身体を動かして忘れてしまおうと、屋上に向かった。

 そうだ、虎徹に初めて恋人が出来たって聞いたから、驚いてるだけだ。
 自分が虎徹のことをどうのって、思っているワケじゃない。
 だって、自分にはちゃんと、想いを寄せている素敵な女性がいるのだから。
 ……片想いだけれど。
 だから、こんな動揺はいつの間にか忘れてしまっているハズだ。
 どうってことはない。
 自分は、虎徹のことを一度だって女として見たことはないのだから。
 だから、こうして親友を続けてこれたのだから……。
 気にすることなんて、何もない。
 何も―――

 結局屋上に上がっても、虎徹のことが気になって、トレーニングなどまったく身に入らなかった。
 この日、何故かアントニオは虎徹のことをマトモに見ることが出来なかったのだった。



 それから二日後。
 アントニオはとんでもないものを目撃し、とんでもないことに巻き込まれることとなる―――






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